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文字数 451文字
風に乗り高く飛んでいくあの風船
何処かで小さな子が手放してしまったのか
いくアテのない冒険の途中で
見送るわたしにさよならを告げる
昨日勢いで送ってしまった言葉は
既読とだけついてそのままフリーズなのは
困っているだけなのかそれとも
迷惑投下だったのだろうか
今ごろ友だちと対策会議でもしてて
優しいあなたは断る文面考えてらのかもしれない
明日は毅然と大人びて見えるように
そんなことなんかでは動じないフリで過ごそう
グルグルと目まぐるしく回る毎日
多少の躓きにいちいち落ち込むなんて
馬鹿らしいとか思いながらも迎えた朝は
ベットの中のこの温もりがいつまでも恋しい
戦ってくるとかなんでそんなこと言ってるの
お父さん外で何してるのってバカな質問してた
今ならわかる しかも男達より戦ってる私たち
誰かと張り合いたい訳じゃないけど
ただね昨日の自分よりは少しだけ強くなりたい
だから自分から「好きです」って言ってやった
どんな言葉が戻ってくるのかわからないけど
仕事も恋もやりたいことも全部負けたくないから
一番好きな勝負服着て自分らしく時に背伸びして