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文字数 419文字



急いでる時に限ってバスの乗車拒否
運転手の方の申し訳なさそうなお詫び
ドアも開けられず無常にも見送る僕
さらに5分待たされて乗り込んだ次のバスは
びっくりするほどガラガラで空席だらけ
つい汗ばんだ背中で座った座席
誰の温もりも感じない無機質な椅子

自分のことは棚上げして思う
世の中のもとい都会人の
忙しさとかの弊害が毎朝起こる遅延祭り
窮屈な街はいつも気がつけば
誰もが怖い顔しながら急足

イベント彩るショーウィンドウが
季節を教えてくれる歪んだ世界
泣き喚き暴れ出す魔の2歳児
轟音轟く地下鉄で静かに出来るわけもなく
あやす荷物過多のママさんに向ける
余裕のない大人たちの冷たい視線
そいつら睨みつけて跳ね返される僕の視線

自分のことは棚上げして思う
妙な連帯感の集合体
そこではなくなる善と悪の機軸には
危うい孤独の中の弊害が
誰でも間違った選択を迫られる

大人になればなるほどに
どうしてこうも縛られるのだろう
もう少しもう少しだけ
あがなえる自由と勇気が
あれば何かが変わるはずなのに
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