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文字数 257文字
同じ時間の通勤電車は
同じ場所に同じ人が座ってたり
変わり映えない車窓からの街並みに
朝陽がいつもの朝をてらす
昨日に戻れたらなんて
月並みのセリフ今までどれくらいの人が
呟いたのだろうか
戻ることができないから
人は歩いていける
日常が日常じゃなくなることを
目の当たりにしてきて
立ち止まることも許されぬまま
時は流れる
1人じゃないと気がつけた時に
手を伸ばそうよ
僕らは同じ船に乗る旅人
そうやって生きてきた
何もしなくて良いんだ ただ寄り添えば
人は少し強くなれるから
今だけは歩みを緩めて行こう
今だけはいき急ぐことは無いから
まだ道半ばの旅人