16

文字数 518文字



同じ空の下
同じ時間を過ごす
君から見える空は
今どんな色ですか
抜けるほど高く
澄み切った青ですか
明日雨が降ると告げるような
燃えるような紅ですか
僕の空は今は月がひとつ
その月が輝き過ぎて
他の星は見えない黒です
こんなにも違うのに
繋がりを求めるのは
不思議なんですが
どうしても僕は
今君と同じこの世界に
一緒に立っていることが
嬉しくも気恥ずかしくも
感じられるのです
僕らはまだ互いをよく知らない
あの人とあの人も
まだよく知らない
そんな人たちが少しずつ
必然と偶然とを重ね合わせて
出会ったり別れたりして
そのエネルギーがまた誰かに伝播して
誰かと誰かを引き合わせる
その時は例え望んでなくても
何十年も経った僕ら2人の事を
今の君たちはまだ知らない
もしかしたら今の僕らと
違う選択をするかもしれない
てもどこかで僕らの
何かしらの交わりは
他の誰かも関わり合って
1人では見れない世界を
見せてくれるはずだから
必然と偶然をうまく楽しんで
同じ空の下同じ時を過ごして
ここで振り返ってみるといいのかもしれない
そんなふうに思うのです
僕たちの空はまた明日違う色を
誰かに届けてくれるでしょう
雨の日も雪の日も雷の日も
もっと違う日もあるかもしれない
選べない空の色の下
今日も僕の思いだけは青色に染まってる




ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み