文字数 303文字



晴れた日と
雨の日と
使う駅が違う
田舎じゃこんな事できなかったから
上京してきて
新鮮で斬新だった思い出
昨日は晴れてたから
運転手が見えるあたりが
私の特等席
今日は雨だから
誰かの邪魔にならない隙間みつけて
サラリと潜り込む
濡れた傘が
知らない誰かに当たらないように
晴れた日の電車は
今はきっと空いてる時間
声もかけない見慣れた人々
いつも大体同じ場所で
服だけが変わっても
同じ事をしている
僕もそんな風景の一つ
雨の日の電車は
混んでる時しか知らない
今日も全ての隙間が埋まった
でもきっとこんなに混んでても
あと50人くらい乗れちゃう不思議
しばらく雨が続くから
しばらくこの光景が続く
次にあったの電車に乗ったなら
僕の場所は誰かの場所になってる
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