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文字数 323文字



夢の中で僕は時々
街を彷徨い何かを求め
探し歩いている
隣に誰かいる時もあるし
僕1人の時もある
でも決まって最後には
どこかの駅の
いつも馴染みの
あの二階の奥にある
喫茶店へと立ち寄っている
そこにいる君は
いつでも笑顔で迎えてくれて
僕は当たり前のように
いつものといって
君は何でしたっけと
笑いながら答える
何故かそこに知らない人が
僕の飲みたいやつを答えて
そこで夢が覚める
いつしか探し物の夢の後
君をつい求めて
この駅を探してしまう
なれた足取りで階段を登り
君のいるカウンターの前に辿り着く
いつでも君は笑顔で待ってる
名前も知らない君に
今日もまた会えた朝
どこかの町でいつか
この場所を探し当てられたら
その笑顔に僕はいつものをと言おうと思う
その日までまだしばらくは
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