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文字数 337文字


小さな手助けができる
そんなスキルがあるけれど
僕は見ぬふりをする
ルールの壁は思う以上に
厚くてそして高いから
ヘタレな僕は
その向こう側を覗くだけで
一歩踏み出す勇気がない
逃げて別な場所に
僕ならの居場所を求めて
そこで動けずうずくまる
何もしない何もできない
そんな葛藤に苛まれながらも
知識を得たモノを捨てられずに
一体僕はどこへ行きたいのだろうか
そもそもそのスキルも
逃げた先で拾い集めたモノ
楽しくなってしばらく手放せなくなったモノ
でも取り上げられたから
自分から捨てたわけじゃないから
未練が少しある世界の話
僕よりもっとふさわしい
そんな人がたくさんいる世界
きっと僕が手を出さなくても
誰かが手助けしてくれる
そうやってまた
そびえる壁を眺めながら
逃げ出した理由を何かのせいにして
僕は新しい道で模索する
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