２８

何か起こりそうな予感が
空振りに終わった夜
高まっていた僕の心は
どこか落ち着かなくて眠れない
期待してた分の失望感は
何によって昇華されるのか
今日のこの頭の中じゃ
答えにはたどり着けない気がした
ずっと遠ざけてきたジャンルに
逃げ込む事で得られる平静さ
愛だとか友情だとか
世界の悩み事は
こんな些細なことだけが寄せ集まれば
きっと誰もが平和なんだろうけど
どこかで誰もが
今日の僕のように少し背伸びしすぎて
何にもならなかった空回りを
解消させたい八つ当たりのように見える
暑くて流したのか
緊張で流したのか
わからない大量の汗の感触だけが
今日の残された感情
大人になりきれない僕は
ただなりふり構わずにはしゃぐ
その世界に溺れていく