文字数 413文字




誰かが冒険の終わりに言った
願わくば後もう少しだけ
あの先に行きたかったと言う言葉
ほんの気まぐれなのか神様は
次の冒険者にその言葉を聞かせた
覚えているのかどうかは別として
一つの選択肢としての未来
生まれ落ちる場所を選べない
案外思うほど終わることも
自分自身じゃどうにもならない
でも今あるものが全てじゃない
そこにたどり着くまでは
険しい道があるのだけれど
敷かれたレールの上でも
舗装されてない荒れた道でも
自分の足で踏み出せたのなら
そこはもう僕らのもので
運命とか責任とか背負うとかも
それももう僕らの選択で
その武器をどう使うかは僕ら次第
あの子にはどうやら
いつかの冒険者の言葉が
何かの形で届いたみたいだ
ボロボロの防具や武器で戦ってるのに
目の輝きだけは何かを見つけてる
もう少しだけこの先へ行こう
まだ誰にも見えていないこの先に
行き止まりしかないのか
開けた世界があるのか
まだまだわからないけれど
ここにいたら見えるモノも見えないなら
後少しだけあの先へ行こう
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