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文字数 196文字
願い事の大半は
叶わないものが多いけど
ほんの少しの背伸びくらいなら
星も神様もめんどくさがって
時々気まぐれに叶えてくれる
明日あの人が振り向いてくれたなら
この気持ちを伝えたい
そうやってポケットの中の小銭を
全部入れて願ったら
突然あの人は振り向いてくれて
僕だけに笑ってくれた
たったそれだけなのに
舞い上がった僕は何も見えなくなって
いつの間にか君の手を握って
行き先も告げずに走り出した
そんなとある夏の空の下
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