文字数 310文字


偶然を装った朝
君には見透かされているようで
若干苦笑いされた気がする
そんなことしなくても
約束すれば良いけれど
それは何だか気恥ずかしい
並んで歩く同じ道は
一人で歩くよりとても短くて
僕の気持ちがバレない距離
友達のままでいようと決めたのは
僕の方なのにその言葉が
日に日に僕を壊していく
歯痒さと切なさと愚かさと
そんな感情が僕を蝕む
君の全てに癒されたくて
どうしようもない感情を
僕はあえて受け入れる
君より少し背が高いから
君が見上げてくれるその笑顔が
1番好きだから
隣でいつもこうして
最高の瞬間を眺められる
ただそれだけのためだけど
後少しだけと独り占めしながら
僕らの限りある
このわずかな時間の幸せを
心に少しずつ刻みながら
いつか来る別れの時を思う
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