２５

好きなものを
最後まで取っておく
そんなところが
何だか可愛い
背伸びした
靴も服もメイクも
誰よりも先に
上手くなって行って
一歩先の景色
歩くあなたに
何が勝てるのか
わからない勝負を
その背中に挑んで
いつのまにかほとんどの事で
何も叶わなくなってた
それでもどこか
私よりも年下のような
仕草が可愛くて
甘んじて受け入れるために
見えないところで
あなたよりも先を歩いてるかのように
カッコいい人間を
作り上げては
恋人と同じくらいの
距離を保つために
気持ち押し殺していた
あなたの幸せな姿
それと同じくらいに
あなたへのこの思いを
憧れという言葉を隠れ蓑にして
いつでもそばにいる理由にして
この思いを
伝える勇気がないから
この生きづらい世界で
あなたが他に気づかれてない
その癖を
私だけ知っていれば
今はそれだけでいい