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文字数 423文字



顔を合わせると
続く会話もなくて
いいよとかうんとか
そのくらいで済ませてしまう
なんでもいい
どっちでもいい
常套句のレパートリー
そんな温度のない言葉が
飛び交う部屋にも
いつのまにか温もりなんて
消えてなくなっている
いなきゃならない存在でも
言わなくてもわかるとか
お互いに思ってる気がしてた
昭和とか古いとか
そんな風に思ってた事を
結局大人になって真似してる
2人で昔のドラマ見ながら
君に問えずにいる
たまには言ってみる
買い物付きあうよとか
でもいい終わる前に
買ったものが届いたと
チャイムが知らせる
会話がなくなっていって
色々便利になっていく生活に
僕は手伝うと言う切り札も
いつのまにか取り上げられてた方に気付く
映画もライブも何もかも
今じゃこの部屋で全部済ませられる
一緒にいる意味とか
考えなくていいように
君が作ってくれた空間に
僕は次の言葉を模索する
君を感じられるモノを探す
そんな時 海の香りを思い出した
明日ドライブ行こうた誘おう
なんて言おうか
その時間が久しぶりに
楽しく感じる夜

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