第20話:競馬で息抜き、倒産と政治家の死

文字数 1,516文字

 そこで、友原和豊は6番エリモエクセルの複勝を40枚買うと言うと単勝の方が良いと淡路さんに言われた。そこで6番エリモエクセルの単勝を40枚買うことにした。その後、馬券売り場に急ぎ馬券を買って観覧席に着くとすぐにレースが始まった。3コーナーで6番エリモエクセルは順位を5位から9位に下げた、4コーナーで8位に順位を上げた。

 そして、直線に入り、6番エリモエクセルが急加速して次々と前の馬を抜き去りゴールでは2位に1馬身1/4差をつけて快勝した。その結果、淡路龍馬さんは49600円の儲けとなった。他の競馬仲間もプラスで終了した。9月27日、日本長期信用銀行系の日本リースが負債総額2兆4千億円で最大の企業倒産となった。10月23日には日本リースが特別公的管理となり、国有化された。

 1999年が明け1月1日に欧州連合「EU」の単一通貨「ユーロ」がフランス、ドイツなど11カ国に導入されたが英は導入を拒否した。2月12には金融再生委が大手行など15行に総額7兆4500億円規模の公的資金による資本注入を内定した。5月4日、東邦生命保険が自力再建を断念し、日本での生命保険会社の破たんは日産生命に次いで戦後2件目となった。

 8月20日には第一勧銀、富士銀行、日本興業銀行の3行が2000年秋に持ち株会社を設立した。そして、2002年春をめどに第一勧銀、富士銀行、日本興業銀行の3行が事業統合すると発表した。10月14日には住友銀行とさくら銀行が2000年4月までに合併と発表し、実現すれば旧財閥の枠を超えた金融再編となる。10月15日、「国境なき医師団」にノーベル平和賞が送られた。

 10月21日には最高裁がリクルート事件で受託収賄罪に問われた藤波孝生・元官房長官の上告を棄却し、懲役3年・執行猶予4年、追徴金4270万円が確定した。1999年12月30日の早朝、証券会社から友原和豊に電話が入った。その電話で東京精密株の気配値が16800円と高いと言われた。それを聞き、全株成り行き売り注文を出した。

 少しして、担当者が売れたと言い口座残金合計が1441万円と語ると驚いた。2000年が明け1月1日コンピューターの誤動作による社会生活への影響が心配されたが大きな問題は起きなかった。正月、横浜の実家に家族4人が揃い、昨年の話をし、友原和豊が東京精密株で1千万円以上儲けたと言う話が話題となった。それを聞いて友原真弓が私も株投資を始めようと言った。
 そして、父に2百万円貸してと言うといいが必ず返せよと告げた。働いていますから必ず返しますと言い返すので了解と言った。そして、1月4日、父は友原真弓と一緒に横浜駅へ行き2百万円下ろして、一緒に近くのD証券へ行き、友原真弓が証券口座を開き230万円を入金した。4月2日には小渕恵三首相が脳梗塞で緊急入院した。

 そして、昏睡状態になり、4月4日、回復の見込みが立たず小渕内閣が総辞職した。4月5日、自民党が後継の総裁に森喜朗幹事長を選出し自民、公明、保守3党による森連立内閣が発足した。5月14日、小渕恵三・前首相が死去、享年62歳。5月15日には森喜朗首相が神道政治連盟国会議員懇談会結成30周年祝賀会で「日本は天皇を中心とする神の国」と発言した。

 それが問題化し、それ以後、森首相の失言が相次いだ。7月5日、三和銀行、東海銀行、東洋信託銀行が2001年4月をめどに経営統合すると発表し実現すれば国内4位の銀行になる予定となった。7月12日、百貨店大手、そごうグループが民事再主法の適用を東京地裁に申請し、倒産した。9月29日、日本初の銀行特殊会社、みずほファイナンシャルグループが発足した。
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