第12話:株の成功、リクルート事件とバブル

文字数 1,551文字

 その晩、母が寿司を取ってくれ合格祝いをしてくれた。4月1日に国鉄民営化されJR11社が発足した。1987年9月30日の朝、証券会社から友原良一に電話が入りNEC株の株価が2600円と高いと言われた。そこで、全株、成り行き売り注文を出すとNEC株保有中に3回の株式分割を行い株数が約1.21倍に増え121275株に増えていた。

 その結果、税引き後利益が28400万円と大金になっていた。そこで、証券会社の担当者に御礼を言い粗品を送った。その後、友原良一は日本株の取引をやめた。10月19日にニューヨークの平均株価が22.6%下落し過去最大の下げとなった。翌20日には東京株式市場が大暴落し、下落率14.9%と過去最大を記録した。

 1988年が明け2月10日ファミコンソフト『ドラゴンクエストⅢ』が発売、1日で1万本を完売。3月13日青函トンネル「53.85キロ」が開通。JR海峡線が運転を開始し、青函連絡線80年の幕閉じた。3月17日には日本初の屋根つき球場、「東京ドーム」落成した。4月10日には本四架橋、児島~坂出ルートの瀬戸大橋が開業し、4つの島がひとつに結ばれた。

 7月6日にはリクルートの江副浩正会長が系列企業の非公開株譲渡で辞任した。9月19日には天皇が吐血・下血、容体が急変した。ト疑惑の発言で辞任し、12月14日には真藤恒・NTT会長がリクルート疑惑で辞任し、12月30日には竹下改造内閣の長谷川峻法相が就任4日目にリクルート政治献金問題で辞任した。

 1989年が明け1月4日に東京証券市場の大発会は平均株価が3万243円66銭の高値をつけた。1月7日には天皇が崩御し、皇太子が新天皇に即位した。1月7日の閣議で新元号を「平成」と決定し、公布された。1月24日には原田憲経企庁長官がリクルート社から政治献金を受け取っていた責任をとり辞任した。

 2月7日には民社党の塚本三郎委員長がリクルートコスモス末公開株を譲り受け辞意を表明した。2月24日には昭和天皇の大喪の礼が行われ、元首級55人をはじめ、164カ国・28国際機関の代表・使節が参列した。3月6日にはリクルート疑惑で東京地検が真藤恒NTT前会長を逮捕し、3月8日には加藤孝・元労働事務次官を逮捕した。

 3月28日には高石邦男元文部事務次官を逮捕した。4月1日に消費税がスタートして、ほとんどの商品・サービスに3%の課税となった。4月11日竹下登首相が衆院予算委で1985年から1987年にかけ、リクルート社から総額1億5100万円の資金提供を受けたと公表した。

 4月22日には首相の元秘書が同社から5千万円の借り入れも明るみに出た。4月25日には竹下首相が政治不信の責任をとって1989年度予算成立後に内閣総辞職する意向を表明した。5月22日リクルート疑惑で東京地検が藤波孝生元宮喜長官が自民党を離党し、池田克也代議士も公明党を離党し、受託収賄罪で起訴された。

 11月17日には東京外国為替市場で1米ドル・121円52銭の戦後最高値を記録した。1988年12月9日には宮沢副総理・蔵相がリクルート事件の責任をとって辞任した。1989年6月2日には自民党が総裁に宇野宗佑外相を選出し、同日、首相に就任した。その後に女性スキャンダルが発覚し宇野宗佑首相が辞任した。

 1989年12月29日東証平均株価が3万8915円の史上最高値をつけた。1980年代後半、テレビの必要以上に毎日繰り返された不動産価値の宣伝で地価は異常な伸びを見せた。当時の東京都の山手線内側の土地価格でアメリカ全土が買えるほど日本の土地価格が高騰。日経平均株価は1989年12月29日の大納会には史上最高値38957円44銭を付け、資産価格のバブル化が起こっていた。
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