第24話:冬季五輪と北朝鮮と米国大統領会談、新天皇の即位

文字数 1,730文字

 第23回冬季五輪平昌大会が、2018年2月、韓国で開催された。日本選手団は、メダル13個「金4、銀5、銅4」を獲得し冬季の最多記録を更新。2020年の東京夏季五輪に向けて弾みをつけた。フィギュアスケート男子では、羽生結弦が右足首のけがを乗り越え66年ぶりの連覇達成で感動を呼んだ。スピードスケートはメダルラッシュ。

 女子500メートルで小平奈緒が日本女子初の金に輝き、高木美帆は女子団体追い抜きの金を含むメダル3個。姉の高木菜那は新種目のマススタートで頂点に。カーリング女子はLS北見「現ロコ・ソラーレ」が銅メダルを獲得。ノルディックスキーのジャンプでは高梨沙羅が銅。米朝首脳会談が史上初めて実現した。

 トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は2018年6月12日、シンガポールで会談。「朝鮮半島の完全な非核化」を目指すと明記した共同声明を発表したものの核廃棄の査察や完了期限といった肝心の文言はなく具体策は先送りされた。トランプ氏は米韓合同軍事演習の凍結まで表明し首脳会談は米側が大きく譲歩する結果となった。

 しかし、北朝鮮側は、その後、非核化より自国の安全保障に関わる朝鮮戦争の終結宣言や休戦協定の平和協定への転換を優先させる姿勢を示し制裁の早期解除も求めたため米朝間の協議はこう着状態へ。トランプ米政権は知的財産権の侵害を理由に2018年7月から9月にかけ最大の貿易赤字相手国である中国からの年間輸入額のほぼ半分に新たに関税をかけると話した。

 その後、計2500億ドル「約28兆円」相当の中国製品に追加関税を発動。これに対し中国は1100億ドルの米国製品に報復関税を課した。世界1、2位の経済大国間の貿易摩擦激化で、世界経済への影響が懸念された。米政権は、このうち2000億ドル分に課す追加関税率を来年1月に10%から25%に上げる予定だった。

 しかし、12月の米中首脳会談で決めた貿易交渉の間は税率引き上げを凍結。交渉期限となる来年2月末までに中国が知財権や技術移転強要などの問題で改善策を示さなければ米国は税率引き上げに踏み切り対立が一段と深刻化する恐れがある。2018年3月に柳生敦夫の長男の利一が東京工業大学理工学部電子工学科を卒業し富士通に入社した。

 一方、長女の愛子が首都大学経済学部を卒業しソニーバンクに入社した。それぞれ家を出て、一人暮らしを始め、柳生家は、老人ばかり4人になった。しかし、実は、この地区でも、同じ様に、多くの若者が、都心で働き、マンションに住むようになった、この年、高齢化が一層進んでしまった。

 ドイツで、長期安定政権を率いてきたメルケル首相が、2018年10月29日、州議会選連敗の責任を取り、中道右派与党・キリスト教民主同盟の党首を辞任すると表明した。首相職には2021年の任期満了まで、とどまる方針だが、その後は政界を引退する。欧州連合「EU」をけん引してきたメルケル氏の引退表明は欧州各国に衝撃を与えた。

 メルケル氏は、05年に首相に就任し、ギリシャ財政危機への対応や、15年の欧州難民危機で難民受け入れに積極姿勢を示すなど指導力を発揮。一方、欧州では反難民を掲げるポピュリスト政党が台頭、メルケル氏の寛容政策は国内外で反発を招き、求心力も低下した。昨年9月の総選挙では議席数を大きく減らし、半年間の交渉の末に中道左派・社会民主党との連立で第4次政権を発足させた。

 2018年の秋の一斉テストで重一の神奈川県立翠嵐高校の合格確率75%。平沼高校が80%を越えた。そこで、重一は、確実な平沼高校を受験する事を選択し、両親も賛成した。やがて2019年があけた。平沼高校の受験票をとって、2月に受験して重一は、見事、合格を勝ち取った。合格祝いに祖父の敦夫が、新しいスマートフォン、アイフォン最新型を買ってあげた。

 天皇陛下は、2019年5月1日に即位され、令和の時代が始まった。上皇さまは4月30日に退位し30年余り続いた平成は幕を閉じた。天皇の退位は約200年ぶり。象徴天皇制を定めた現憲法下では2人目の即位で、戦後生まれの天皇が誕生した。改元に先立ち、菅義偉官房長官が4月1日に新元号は令和と発表した。
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