第19話:MMマンション購入とクルーズ旅行

文字数 1,606文字

 早速、売りに出された部屋を見に行くと、景色が良く良かったが、現状のままだったので、母が、汚れてますが、このまま、引き継ぐのと、不動産会社の人に聞いた。すると、もちろん売主様が出た後に、原状回復していただきますので、大丈夫ですと言われた。海が見えるのに、一番感動したようで、母は、大喜びしていた。ここなら友人達も呼べるねと、はしゃいだ。

 2週間後、再度、前入居者が去った後の部屋を見せてもらい母も了解してくれ正式契約を結んだ。そして八王子の大きな家を売りに出した。引っ越しする際、大きな荷物を減らし極力、荷物を少なくした。実家は、両親の住まいと敦夫の住まいを別々の別件として2つの物件として、それぞれ1億円、計2億円で売り出した。敷地は150坪以上で決して高い物件では、なかった。

 2014年4月、2軒が売れたと連絡が入った。この頃は、母は、友達と一緒に、みなとみらい、山下公園、元町、中華街と散歩、買い物、食事と遊び回っていた。高齢の婦人は旦那さんを亡くして、老ける人と若返る人に別れるそうだが、うちの母は、間違いなく、後者に入ると、敦夫は思った。そして、母の健康を気遣い、毎年、検診を受けるようにし、健康に留意した。

 資産の管理を敦夫が任され現在8億円の資産となった。橫浜港から出るクルーズ船に乗ってみたいと言われて敦夫夫妻と3人で台湾クルーズ旅行を予約。4月14日、月曜に橫浜港を出港し、4月15日、火曜に名古屋、4月16日、水曜日に大阪、18日、金曜に那覇、19日、土曜に台湾の基隆、22日、火曜に、橫浜港に帰って来る。

 クルーズ船はダイヤモンド・プリンセスというイギリス船籍でアメリカのクルーズ会社の日本支社が運航する11万トンを超える大型クルーズ船。この大型クルーズ船は、2004年に三菱長崎造船所で造られ、その後日本クルーズ向けに改装された客船で、日本で造られた客船としては3番目に大きい客船。船の長さは290mもあり、やはり大きい。

 客室の72%はオーシャンビューで、私達の客室は後の方に6隻並んでいる中の一番先頭のボートの2層上のあたり。海が穏やかだったこともあり、私たちの客室は中央部なので殆ど 揺れを感じませんでした。乗客定員2700人余りでしたが、広いビュッフェの他、無料レストラン「クルーズ費用に含まれている」も5ヵ所あり混みあっている感じはしない。

 船尾の上の方「14階」に旗「英国の船舶旗」が揚がっている所がビュッフェのオープンデッキで、毎朝船の航跡を眺めながらここで朝食を食べていました。エレベーターは船首側・中央部・船尾側にそれぞれ4基づつある。廊下の色調も穏やかな感じで毎朝配達される船内新聞「プリンセス・パター」は入口横の客室番号の下にある新聞受けに前日の夜の内に入れられた。

 客室は、海側バルコニー付き。客室内のインテリアはデザインも材質も中々良く落ち着いた感じで過ごし易い部屋でした。一日に2回やってくれるベッドメークも丁寧で、夕方のベッドメークではベッドの上に毎日プリンセスクルーズと名の付いた チョコレートが2枚置いてありました。デスクの上には電気ケトルと日本茶ティーバッグ・湯呑茶碗一式が置いてあった。

 夜、私達がディナーに行っている間のベッドメークの時に、新しい物を補充してくれるので日本人の我々には、ありがたいサービス。私達の客室のバルコニーは、奥行もあり、広々としていた。上階にはマンション程度の奥行と広さのバルコニーの客室もあった。夕食は6階のインターナショナル・ダイニングでした。

 他のダイニングにも行けたが、ここで仲良くなった、お仲間たちと話がしたいので最後まで、ずっとここにした。2回制で私達は早番「ファースト・シーティング」の17:30からのクラスであった。8席の大きな円テーブルには私達を含めて、夫婦組が3組と、父娘組が1組で、すぐ仲良くなった。
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