第29.5話
文字数 607文字
バランと戦うロザリア。
ロザリアの体に強い魔力が流れ込んでくるのを感じる。
イシアルが上手くやったんだとわかった。
ロザリアの体が魔力で満たされ溢れ出す。
「イシアル。……、お兄ちゃん。皆、今までありがとう」
首に付けられたネックレスを引きちぎり右手で握りつぶした。
首から上が一瞬で魔族に代わりもうロザリアの原型はどこにもない。
両目から真っ赤に燃える魔眼が浮かび上がる。
世界が突如、漆黒に染まる。突然現れた夜空に人々は空を見上げ驚いた。
狩りをする魔物、鍛錬をする魔族、戦う魔族、遊んでいる魔族、家でねていた魔族、飼育されている魔物、皆が月を見た。
それは世界に魔王誕生を宣言する。
大きな月に赤い魔眼の紋様が浮かびあがる。
固有スキル《魔王》が刻まれたロザリアは世界に宣言した。
「跪け」
次の瞬間、世界中の魔族が地面に叩きつけられた。
空を飛ぶ魔族も、水の中を泳ぐ魔族も、宙を浮くアンデットも。
魔族にとって魔王の命令は絶対である。
それは第12魔神の一人。次元の使者、黎明のバランも例外ではない。例え分身であってもだ。
ロザリアの前のバランは跪く。
固有スキル《魔王》全ての魔族を支配し、全ての魔族の技を扱う。
「引け」
ロザリアの意志が魔族に伝わり、ゲートを引き返していく。
続けてバランに命令する。
「アウラのもとにつなげなさい」
バランは無言でゲートを開く。
ロザリアはそのゲートの中へと入っていった。
ロザリアの体に強い魔力が流れ込んでくるのを感じる。
イシアルが上手くやったんだとわかった。
ロザリアの体が魔力で満たされ溢れ出す。
「イシアル。……、お兄ちゃん。皆、今までありがとう」
首に付けられたネックレスを引きちぎり右手で握りつぶした。
首から上が一瞬で魔族に代わりもうロザリアの原型はどこにもない。
両目から真っ赤に燃える魔眼が浮かび上がる。
世界が突如、漆黒に染まる。突然現れた夜空に人々は空を見上げ驚いた。
狩りをする魔物、鍛錬をする魔族、戦う魔族、遊んでいる魔族、家でねていた魔族、飼育されている魔物、皆が月を見た。
それは世界に魔王誕生を宣言する。
大きな月に赤い魔眼の紋様が浮かびあがる。
固有スキル《魔王》が刻まれたロザリアは世界に宣言した。
「跪け」
次の瞬間、世界中の魔族が地面に叩きつけられた。
空を飛ぶ魔族も、水の中を泳ぐ魔族も、宙を浮くアンデットも。
魔族にとって魔王の命令は絶対である。
それは第12魔神の一人。次元の使者、黎明のバランも例外ではない。例え分身であってもだ。
ロザリアの前のバランは跪く。
固有スキル《魔王》全ての魔族を支配し、全ての魔族の技を扱う。
「引け」
ロザリアの意志が魔族に伝わり、ゲートを引き返していく。
続けてバランに命令する。
「アウラのもとにつなげなさい」
バランは無言でゲートを開く。
ロザリアはそのゲートの中へと入っていった。