文字

文字数 337文字

ひび割れた破片に
もうじきやってくる切なさが
鼓動を続けて、しばらくの間、夜に
訪れる原因を探り、
落ち込んだ月の響きに紛れて
無意味な文字列に迷う
揺れている、破片に
静かな幻想風景が
引き伸ばされていく
ただ、何かを探していたように
久遠の時計が回るのも針だから
結局、知らないから、ただ持続する
悲しいから、淀んだ
夏の星座に紛れて
遠くを夢想する
形に乗り込んでいく
テーマのわからない
「物語は続き。弾き伸びて行く、幻惑」
過ぎていけば、
帰らない文字が淀んで、
打ちひしがれていくから、
頼りのない紙に揺れた
月光が通り過ぎていく
形も何もない
データは破裂していく
夜は、次第に訪れて
無意味を連ねる
限りある、研究は、形作り、
蘇れば星たちの声が
静かに浮かんでいくのは
空想を知らないから
歩き出す道の最中に
快楽が淀む

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