Ｙｏｕ　ａｎｄ　Ｍｅ　２．

ねえ、俺の最後の言葉覚えてる。
忘れたよね。そうだと嬉しい。
本当は、ごめんねで、終わらせたかったから。

君のことだから、何を今更って思うはず。
そう言ったところで、過去は変えられないのも、分かってる。

二人の未来から目を背けたのはこちらだ。
君にもっと見合う人がいるはずだと応援しながら、俺だけを見て欲しいと願ったこと。
その願いに気付いたとき、間違いに気付いた。
だけどもう、手遅れだった。
変化に怯えて、手に入れることのできたはずの未来から、距離を置いた。

君は全部読み取っていたと思う。
だからこその涙だったと思うから。
好きな人の変化は、拡大鏡を通したようによく見えちゃうものだよね。望むと望まないとに関わらず。


ごめんね。
好きだった。


気が向いたら会いにきて。思い出の中で、待ってる。




You and Me. 了