第17話:山沢が、松尾の手伝い

文字数 1,618文字

 翌日は、ホテルの朝食を食べて、レンタカーを借りて、北上してうるま市の海中道路という、まさに海の真ん中を通る道路を気持ち良くドライブして、道が狭くなるところでUターンしても沿ってきた。その後、中城城跡という遺跡に行き、その城壁の上から、太平洋と東シナ海を見渡すことができ、素晴らしい光景を目にした。

 その後、北谷アメリカンビレッジに向かって、昼食を食べて、多くの店を巡って来た。その後、海沿いを南下していき、フェリーの発着場になっている泊港へ向かった。港を見下ろせるビルの上層階のレストランに入って、珈琲を飲みながらフェリーから下りてくる人や役にフェリーに乗る人の出会いと別れのシーンをじっと見つめていた。

 そこで、夕食を食べて、那覇のレンタカー屋に車を返して、その晩は、早めに床についた。翌朝、ホテルで朝食を食べて、8時過ぎにチェックアウトしてバスで那覇空港へ行き、11時発の飛行機で、14時前に羽田に到着し、高速バスで、家に15時過ぎに帰ってきた。

 山沢は、大学で、卒論に取り組み始めて就職のため活動しようかと考えていた。そして地方公務員試験を目指した。そして、卒論を決めて取りかかった。その後、春休みに入り卒論のための資料を調べに図書館に通い詰めた。そして夏休みが過ぎ、卒論のテーマを決め書き始めた。秋風が吹く10月下旬に完成して教授に提出。

 そして12月までに受理された。そして2003年となった。就職について山沢は、2~3年間、じっくりと自分の進路を決めたいと言い、父の英語教室の手伝いがしたいと申し出た。その時、松尾が、沢村さんを呼んで一緒に話を聞いた。この話を聞いて、沢村さんが3年間であれば、それほど就職に影響ないから構わないと述べた。

 松尾も金銭的な問題はないから、それでOKと言ったが、その代わり、逐次、状況を商事話すことは約束してくれと伝えると、了解しましたと山沢が、答えた。そうして大学を卒業し、松尾の留学希望者のTOEFLと企業のTOIECの塾を2人で、やるようになった。この頃、既に、山沢は、英語検定の準1級試験に合格していた。

山沢は、2003年、始めて、TOEICを受験して、その結果通知が、郵送されてきた。それによると715点であった。松尾が、以前、調べてみた時、英語検定は、日本でしか通用せず、TOIECは、米国の団体による世界的権威あります。この点、英検より優れていると考えて良い。しかし、悪い点は、2年で「失効」する。

 つまり、TOIECの点数の有効期間は、たった2年しかない。継続させるには2年ごと受け直す必要があり、費用と時間が犠牲になるわけだ。TOEICは、 年間10回実施され、その費用は、5725円と決して安くない。これを見ると、単なる金儲けの資格と考えてたくなってしまう。

 では、TOIECの点数と、その実力については、Aランク860点は、英語圏でない人として十分なコミュニケーションができる。Bランク730~855点は、どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている。Cランク470~725点は、日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができると定義されている。


 ちなみに、実用英語検定の費用は、英検1級が、8400円、準1級が、6900円、2級が、5800円、準2級が、5200円、3級が、3800円、4級が、2600円、5級が、2500円。これは、1次試験「筆記試験」か、2次試験「口頭試問」で落ちても、通っても、同じ値段です。

 上の方を見るとTOEICより高い感じがしますが、TOIECは繰り返し受けなくていいため金銭面のコスパも英語検定の方が、勝っている。英語検定の実力は、英語検定1級が、大卒・院レベル、準1級が、大学生レベル、2級が、高校3年生レベル、準2級が、高校1年生レベル、3級が、 中学3年生レベルと規定されている。
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