第2話 職安
文字数 472文字
「地獄の物件は多いんですが、極楽となると少ないんですよ。生前は・・・サラリーマンですか。趣味はポイント集め。こちらでは何の役にも立ちませんね。今や極楽に来るような人は高級官僚や政治家ばかりでね。上級国民てやつ。とにかく、お布施がすごい。だから、戒名も一級品。いい戒名をもらうと、徳が高いという評価になりますので。」
なんてこった。地獄の沙汰も金次第というが、極楽までも特権階級のものになっちまってたなんて。
「これなんで、どうです。閻魔の椅子。だめですか?じゃあ、貧乏神みならいは?貧乏はいや。ぜいたくですな。あ、ちょうどいいのがありました。守護霊。」
運気の上がる人気の守護霊は掛け持ちが多いらしい。で、落ち目になると新人がつく。守護霊のおもな仕事は評定といって、善行と悪行を記録していくらしい。
「今は、ポイント制になってます。このカードにポイントを貯めてもらいます。ポイントに応じて守護霊のランクが変わりますので、新人はポイント0の人から始めてください。担当のポイントが貯まれば、守護霊も昇格できますので頑張ってください。」
なんてこった。地獄の沙汰も金次第というが、極楽までも特権階級のものになっちまってたなんて。
「これなんで、どうです。閻魔の椅子。だめですか?じゃあ、貧乏神みならいは?貧乏はいや。ぜいたくですな。あ、ちょうどいいのがありました。守護霊。」
運気の上がる人気の守護霊は掛け持ちが多いらしい。で、落ち目になると新人がつく。守護霊のおもな仕事は評定といって、善行と悪行を記録していくらしい。
「今は、ポイント制になってます。このカードにポイントを貯めてもらいます。ポイントに応じて守護霊のランクが変わりますので、新人はポイント0の人から始めてください。担当のポイントが貯まれば、守護霊も昇格できますので頑張ってください。」