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文字数 457文字



白い息も土砂降りの雨も
うざったくなる夏の暑さも
思い出になっても決して無駄なものはなく
君が見ていたあの景色は色あせず
人の歩みは前に進むことはあっても
立ち止まることがあっても
後ろに進むことだけはないからと
僕に手を振って歩き続ける
弱くもあり強くもあるきみの鼓動が眩しい
何もしないで閉じこもってた僕に
あの日きみが差し伸べてくれた手は
きちんと何かを成し遂げるために荒々しくも
優しく包み込んでくれたね
時に人は自分の壁の前に途方にくれるのだろう
本当はみんなと同じ高さなのに
僕の壁だけがやたらと高く見えるし
周りはいとも簡単にこの壁を乗り越えるように見える
歩道橋の上から声なき声で叫ぶように
たとえ届かない声があったとしても
君は僕にも僕以外の誰かにも
同じくらい優しい笑顔で語りかけてくれる
言葉の壁なんか君にとっては
本当にちっぽけなものだって
笑って蹴散らしてくれる
君もできるよ今からでも遅くないよって
その大きなあたたかい手には
どれだけの人が助けてもらってるんだろう
思いよ届け歌声に乗って
あの風が君も僕も僕以外のたくさんの人を巻き込んで

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