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文字数 427文字
昨日の雨が残した濡れた道
それを横切る風は冷たくて
人恋しさを覚える
あなたのそばにいたい日は
空の向こうへ想いを馳せる
永遠に続くような真っ暗なトンネルの中で
たくさんの思考が交差する
険しい顔の人辛い顔の人の先には
この街を動かすためのアイディアと情報が
幸せを作るはずなのに何故か虚しい
蝶のようにひらひらと
風に抗い人波をすり抜け
あなたの肩に止まれたら
いつもの素敵な笑顔が見れますか
それなら厄介者と払われても構わない
それまでここであなたを待とう
いく日もの戦いを見送る
この街の駅は冷たいプラットホームが
どこか物寂しい
綺麗に磨かれた靴が並ぶ電車には
朝から疲れた人たちをどこに連れて行くのか
何かを守るために失われて行く
誰かを愛するたびに
幸せよりも悲しみが増えるのなら
白い羽根を纏い誰かの肩を借りて
飛び立つ準備をしよう
振り払われても見つけたい小さな安らぎのために
たとえ打ち破れて
水面に揺れるだけのものになったとしても
ほんの一瞬の輝きでもあなたを照らせるなら
それは私の生きた証