20

文字数 308文字



風に乗って届いた便りに
返事を書き損ねて
気がつけば生まれた街に
10年以上目を背けて生きてる
そんな奴らがたくさん集まってできたこの街は
喉が乾くような熱い日差しを
耐えながら生きてる
君の髪に触れて心に潤いを求めて
あのドアを開けて戦いながら
得られる喜びは何処か懐かしい味がする

目覚める朝は何度も繰り返され
何も生み出さない
この部屋の隅に追いやられた
あの正義とプライドと夢の塊をも
今じゃ足枷にもならない

手に持ったスマートフォンに
心奪われてる毎日
考えることも少なくなった
手に届く殆どをココから始められる
君に触れられない夜は
何でも与えてくれる
偽りの快楽に次第に蝕まれ
落ち行先に待ち受けるモノは
無以外にないのに
それでも僕らは愛を求めてる


ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み