【2-2】そんなつもりじゃ 2

文字数 181文字

 家の前から揃って自転車で駅に向かう。

 小学生の頃は、こうしてよくあちこち出かけた。

 市営プールに行ったり、図書館に行ったり、付き合いで限定品のプラモを買いに行ったり、数人でお祭りに行ったり、などなど。

 なんだか妙に懐かしい気分になったけど、でもこんなデカい奴をお供にして出かけるなんて、ちょっと他人みたいな気がする。

 だってあいつは、「弟」みたいな存在で――。
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登場人物紹介

高校一年生。地元の普通科に通っている。
最近、絵を描こうと思い立った。
あいつのことを弟分だと思っている。
とある銘柄の、ペットボトルの紅茶が好き。

あいつ

の近所に住んでいた幼馴染み。高校一年生。
美術科のある県外の私立高校に進学した。普段は学生寮に住んでいる。
夏休みになり、実家に戻って来た。
なぜか100均に詳しい。

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