【7-2】気まずいランチタイム 2
文字数 545文字
私たちは、駅前に最近出来た、イタリアンのファミレスに入った。
平日のお昼時のせいか、近所のサラリーマンが多かった。
私たちは適当にランチを頼んで、黙黙と食べた。
ひたすら食べ終わるまで、二人とも無言で。
ランチセットについてるドリンクバーで、私はメロンソーダを注いできた。
交代で汲みに行ったあいつが戻ってくると、手にはホットコーヒーのカップ。
私がいぶかしげな目で見ると、彼はむっとした顔で椅子に座り、ざらざらとスティックシュガーを流し込んでティースプーンでぐるぐる回しはじめた。
普段、すごくおとなしい奴なのに、怒鳴られてびっくりした。
というか最近なんか気が立ってるように見える。
一瞬、まわりの席の人がこっちを見たけど、すぐに向き直って同席の人との会話を再開していた。
彼は腕組みをして私を睨んでる。
どうしよう……。言わないと帰れない。