第19話 研究所前での邂逅
文字数 1,232文字
秘密結社『デフォルト』の野望を阻止するために、
まずは紬システムの開発者である春井紬博士と接触してくれ!
どうすんだ……私ら普通の小学生だよ。
博士にそうホイホイ会えるわけないだろ。
春日、木乃葉、星野。お前たち、こんな時間まで何をしている?
用事もないのに学校に残っているのは、安全管理上感心しないぞ。
ところで、春井紬の名前が聞こえた気がしたが、彼に何か用か?
(そういえば2045年でも若手研究者として紹介されてたよね。
その24年前だから……)
とはいっても、学校には来ていなくて籍だけを置いているだけだがな……。
そうだ。春井に用があるなら、春井の家に課題を届けに行ってくれないか?
私の担当なんだが……テストの採点で忙しくてな。
そして、エリたち一行は松本先生から訊いた住所をもとに紬博士の家に向かった。
ちゃんと春井になってるん! ピンポン押してみるね!
普通に紬博士の関係者だろ!
最近変なのに絡まれまくってるから、警戒するのもわかるけど……。
関係者……かは微妙だけどな。俺は椿勝利。お前たち、何の用だ?
えっと……
(秘密結社デフォルトとか、シンギュラリティの阻止とかについては話せないし)
Vヴぁとの件で……。
は? なんだお前ら、Vヴぁとラーかよ。
あんなくだらないカードゲームにマジになりやがって。
にゃ!? つむつむの関係者なのに、なんでそんなこと言うん!?
でもポケットからちゃっかりVヴぁとカードがチラッと見えてるん!
そんなこと言いながら椿さんもVヴぁとラーのはずなん。
Vヴぁとを楽しむためのソフト、
紬システムはもうダウンロードしてくれたかな?
紬システムは新しい仕組みや新しいカードを取り入れて、日々進化しているぞ!
君もLet's ヴぁとる!!
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