第18話 猫revisited4

文字数 300文字

しろに誘われ、大手通信会社の海外からの客の為に建てられた住宅エリア内のガレージへ。
そこが彼女の寝ぐららしい。
水道はあり、水は出る。
しかし、この透き通る様に美しく可憐な彼女が、この環境でどうやってこの容姿を保ってるか、今となっては不思議だが、そのときは何か夢でも見ている様だった。
暑いね。
盛夏、蝉の声。
それでも、この部屋?にあるたったひとつの物、大きな古いソファにふたり、横たわると、彼女のからだはひんやり冷たかった。
欲情を抑えられない。
彼女も優しく迎え入れる。
なんだか、懐かしい愛情。
そうだ、遠い昔、彼女に触れた気がする。
思い出せないけれども。
長旅の疲れも手伝い、ふたり果てたあと、眠る。
ただ、眠る。
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