第11話 little bitch
文字数 627文字
はるちゃんごめんね。
はるちゃんが昼間仕事に行ってる間、溝口に犯されていた。
やられちゃった日は、カレンダーに点を打った。
やっぱりはるちゃん気付いた。
「これ、なんのしるし?」
ぜんぶ話した。
断ればはるちゃんひとりどうにでも出来るっ、て脅されてっ、て。
はるちゃんが部屋を飛び出してから、しばらく鈍い音が聴こえた。
右手血だらけで帰って来たはるちゃん。
包帯巻きながら、どうしたの?
「俺のせいだ、ごめん」
それっきり黙っていた。
翌朝、近くの看板がべこべこになってて、血がついてた。
その夜頭を丸めた溝口が、わたしたちに土下座した。
それっきりどこかへ消えた。
その後もスナックの客の殆どとえっちした。
わざとはるちゃんにバレるように。
苦しかったね。
今も苦しいね。
はるちゃんのせいじゃないんだよ。
溝口なんて、断われば断れたんだよ。
ただ、興味があった。
ジャブ食ってる男に。
年上の男に。
ふたりで店持たされそうになって、嘘ついて逃げて、横浜で同棲してる時も、わざと勝負パンツを見える様に履いて浮気旅行に出かけた。
はるちゃんに不満なんてなかったよ。
ただ、興味があったの。
濡れちゃうの。
しょうがないよね。
はるちゃんいつも最後は許してくれるから。
俺に足りないものが多すぎるって。
だからわざとバラしてからは、はるちゃんがしない他のオトコのする事、ぜんぶ話した。
劣情。
誰かにされてるわたしを想像しながらするはるちゃんは、やっとオトコだった。
いつも優しすぎたから。
ああ、墜ちる、目を閉じ、赤い暗闇。
はるちゃんが昼間仕事に行ってる間、溝口に犯されていた。
やられちゃった日は、カレンダーに点を打った。
やっぱりはるちゃん気付いた。
「これ、なんのしるし?」
ぜんぶ話した。
断ればはるちゃんひとりどうにでも出来るっ、て脅されてっ、て。
はるちゃんが部屋を飛び出してから、しばらく鈍い音が聴こえた。
右手血だらけで帰って来たはるちゃん。
包帯巻きながら、どうしたの?
「俺のせいだ、ごめん」
それっきり黙っていた。
翌朝、近くの看板がべこべこになってて、血がついてた。
その夜頭を丸めた溝口が、わたしたちに土下座した。
それっきりどこかへ消えた。
その後もスナックの客の殆どとえっちした。
わざとはるちゃんにバレるように。
苦しかったね。
今も苦しいね。
はるちゃんのせいじゃないんだよ。
溝口なんて、断われば断れたんだよ。
ただ、興味があった。
ジャブ食ってる男に。
年上の男に。
ふたりで店持たされそうになって、嘘ついて逃げて、横浜で同棲してる時も、わざと勝負パンツを見える様に履いて浮気旅行に出かけた。
はるちゃんに不満なんてなかったよ。
ただ、興味があったの。
濡れちゃうの。
しょうがないよね。
はるちゃんいつも最後は許してくれるから。
俺に足りないものが多すぎるって。
だからわざとバラしてからは、はるちゃんがしない他のオトコのする事、ぜんぶ話した。
劣情。
誰かにされてるわたしを想像しながらするはるちゃんは、やっとオトコだった。
いつも優しすぎたから。
ああ、墜ちる、目を閉じ、赤い暗闇。