第18話 占い 2 9月
文字数 709文字
由瑞は車で室生に向かっていた。
蘇芳から電話をもらったからだ。
自宅のある東大阪から室生まで高速道路を使えば一時間半程度で行ける。
「由瑞。あなたにお客様よ。長身でモデル風の彼女。占いに見えたの」
由瑞は驚いた。
「麗が?」
「ああ。そう。今井麗さん。お話が有るそうよ。ちょっと私も一緒に確認したい事が有るのだけれど・・・。あなた、幾ら失恋で病んでいたとはいえ、何であんな危ない女性と付き合っていたの?」
「危ない女性?」
「まあ、いいわ。あなたが来るのを待っていると言うから、早めに来てくれる?」
蘇芳はそう言った。
由瑞はどういう事だろうと訝しく思いながら道を急いだ。
しかし、まさか麗が?どうして・・?
「あっ!」
由瑞は思い至った。
「一年が過ぎたから?いや、そんな馬鹿な。そんなタイプじゃない」
実家に着くと、玄関先で蘇芳が待っていた。
一緒に待合室まで歩く。
「麗はどうやってここを見付けたの?」
「知らないわ。占いに来たのよ。紹介状を持って。芸能人の何とかと言う‥・・ちょっと。待って。」
蘇芳は由瑞の顔をじっと見る。
「・・・ねえ。由瑞。その人は誰?」
蘇芳は尋ねた。
「麗。今井麗。俺が東京で付きあっていた人」
蘇芳は首を傾げて紹介状を確認する。
「おかしいわね・・・。その人じゃないわ・・」
「えっ?」
由瑞は待合室の前で立ち止まる。蘇芳も立ち止まる。
二人はドアを見詰める。
その時、ドアが内側からかちゃりと開いた。
由瑞はドアを開けた女を見た。
見知らぬ女だ。
由瑞は女をまじまじと眺める。
「あなた、誰?」
彼は尋ねた。
「初めまして。佐伯由瑞さん。私は麗のガールフレンドの東藤家 理沙と申します。その節は麗がお世話になりました」
女はそう言って深々と頭を下げた。
蘇芳から電話をもらったからだ。
自宅のある東大阪から室生まで高速道路を使えば一時間半程度で行ける。
「由瑞。あなたにお客様よ。長身でモデル風の彼女。占いに見えたの」
由瑞は驚いた。
「麗が?」
「ああ。そう。今井麗さん。お話が有るそうよ。ちょっと私も一緒に確認したい事が有るのだけれど・・・。あなた、幾ら失恋で病んでいたとはいえ、何であんな危ない女性と付き合っていたの?」
「危ない女性?」
「まあ、いいわ。あなたが来るのを待っていると言うから、早めに来てくれる?」
蘇芳はそう言った。
由瑞はどういう事だろうと訝しく思いながら道を急いだ。
しかし、まさか麗が?どうして・・?
「あっ!」
由瑞は思い至った。
「一年が過ぎたから?いや、そんな馬鹿な。そんなタイプじゃない」
実家に着くと、玄関先で蘇芳が待っていた。
一緒に待合室まで歩く。
「麗はどうやってここを見付けたの?」
「知らないわ。占いに来たのよ。紹介状を持って。芸能人の何とかと言う‥・・ちょっと。待って。」
蘇芳は由瑞の顔をじっと見る。
「・・・ねえ。由瑞。その人は誰?」
蘇芳は尋ねた。
「麗。今井麗。俺が東京で付きあっていた人」
蘇芳は首を傾げて紹介状を確認する。
「おかしいわね・・・。その人じゃないわ・・」
「えっ?」
由瑞は待合室の前で立ち止まる。蘇芳も立ち止まる。
二人はドアを見詰める。
その時、ドアが内側からかちゃりと開いた。
由瑞はドアを開けた女を見た。
見知らぬ女だ。
由瑞は女をまじまじと眺める。
「あなた、誰?」
彼は尋ねた。
「初めまして。佐伯由瑞さん。私は麗のガールフレンドの
女はそう言って深々と頭を下げた。