第5話 川柳入選

文字数 827文字

川柳入選のメールが届いた。
GW中にネットから応募していた分。
公募あるあるで、応募していたことをすっかり忘れていた。
期待していなかった分、驚きと嬉しさは大きい。
賞金として図書カードが送られてくるそうだ。
有難い。
一席入選がいかほどの金額なのか覚えていないが、ある程度の金額のものにしか応募しないので、実に有難い。
久々の朗報に、私の鼻が凝りもせずニョキニョキと高くなる。
自信、自惚れが心の中に湧いてくる。
私の得意分野というか、世間的に評価を頂けるのはエッセイだが、実は川柳やキャッチコピー、短歌でもよく入選を頂ける。
文字数や費やす時間を考えれば、川柳やキャッチコピーが一番効率が良い。
今回の川柳も、公募を知って5分ほど考えて作ったものだ。
ああ、鼻が高くなってしまう。
一作必中だからだ。
私はエッセイでも何でも、応募する作品は一公募につき一作。
複数作品での応募はしない。
複数書いて、その中から一番良いものを、ということでもない。
作った一作を推敲して応募するだけ。
だから、打率9割になる感じ。
何度か招待して頂いた授賞式で、他の受賞者の方々と話をした際に、皆さん複数作品を応募していると聞き、驚いたことがある。
一つの公募に複数作品を応募してしまうなんて、もったいないと私は思うのだが、皆さんは違っていた。
特に川柳は手軽に創作できるからか、2桁、3桁の数を応募すると言っていた方もいた。
そのまま応募せずとも、とりあえず3桁近くを作るという方が多かった。

今回も応募した一作品が入選できたことで、
「私ってやっぱり〇〇」
という思いに浸ってしまった。
この後に何かあるわけでもなく、また、私自身が元来怠け者にできているから、朗報は続かないのだけれど、しばらくはこの喜びを噛みしめたいと思う。
入選連絡のメールを眺めていると、
「ほら~」
と言う声が、聞こえてくる。
「ほら~。どんどん書けばいいのに」
また、そう言われたい。
そう言われながら書かずにダラダラするのが、至福の時間だったりする。





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