シベリア
ほかの作品にも出ているスヴェン・イルマリネンに違う属性を付けます。彼はフィンランド人の言語学者と一緒にシベリアのフィールドワークに出かけます。それからアメリカ大陸に移って、アラスカやカナダやグリーンランドのエスキモー語の調査にも出かけます。その調査の過程で、彼らはたくさんの先住民族(主にシベリアのチュクチとアラスカのユピック・エスキモー、カナダのイヌイット)に出会います。彼らが抱える社会問題にも遭遇します。以下、参考文献:
『探検言語学 ことばの森に分け入る』呉人徳司(くれびと とくす)・呉人恵(くれびと めぐみ)北海道大学出版会 2014年6月25日 第1刷発行
『ガニメデの優しい巨人』ジェイムズ・P・ホーガン 池 央䀗(いけ ひろあき)訳
東京創元社 新版2023年8月10日 初版
『北方民族 歌の旅』谷本一之 北海道新聞社 2006年12月13日 初版第1刷発行
『エスキモー 極北の文化史』宮岡伯人(みやおか おさひと)岩波新書
1987年2月20日 第1刷発行
『イヌイット 「極北の狩猟民」のいま』岸上伸啓(きしがみ・のぶひろ)
中公新書1822 2005年11月25日発行
『ことばを訪ねて アイヌ語をフィールドワークする』
中川裕 大修館書店
1995年3月1日 初版発行
1996年8月10日 再版発行
『ニューエクスプレス アイヌ語』中川裕 著
白水社
2013年11月15日 印刷
2013年12月 5日 発行
『アイヌ語地名が語る日本語物語』菅原 進 著
ツーワンライフ出版
2016年10月21日 初版第1刷発行
目次
完結 全28話
2023年12月20日 22:02 更新
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第1章 シベリアの先住民族チュクチ編
- 第1話 オストロボスニア2023年11月18日
- 第2話 流刑2023年11月19日
- 第3話 フィールドワーク2023年11月18日
- 第4話 シベリアディスコと全地形万能車2023年11月19日
- 第5話 シベリアンモビリティ2023年11月24日
- 第6話 言語調査2023年11月23日
- 第7話 ドラムダンス2023年11月29日
- 第8話 北米大陸に渡る2023年11月29日
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第2章 北米大陸アラスカのユピックエスキモー編
- 第9話 ユピックエスキモーに会う2023年11月29日
- 第10話 エスキモーという言葉2023年11月29日
- 第11話 エスキモー語とは2023年11月29日
- 第12話 ユピックエスキモー語の実例2023年11月29日
- 第13話 「エスキモー型」親族名称について2023年11月29日
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第3章 カナダのエスキモー、イヌイット編
- 第14話 マーク・アクリヴィクの話2023年12月01日
- 第15話 ブリジット・バルドーとアザラシの毛皮2023年12月01日
- 第16話 ハンター・サポート・プログラム2023年12月01日
- 第17話 カナダのイヌイット語2023年12月01日
- 第18話 イヌクティトゥット語の不思議な文字2023年12月01日
- 第19話 都市イヌイット2023年12月01日
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第4章 グリーンランドへ!
- 第20話 グリーンランドのエスキモー語2023年12月09日
- 第21話 グリーンランド語を学ぶには2023年12月09日
- 第22話 北の言語が旗を持って集まった2023年12月09日
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第5章 アイヌ言語への旅
- 第23話 アイヌ語のフィールドワーク2023年12月17日
- 第24話 オマンテ/イオマンテ2023年12月17日
- 第25話 アイヌ語の特徴2023年12月17日
- 第26話 アイヌ語系の地名は日本全土に2023年12月17日
- 第27話 アイヌ民族の苦難の歴史2023年12月17日
- 第28話 エピローグ2023年12月20日
登場人物
スヴェン・イルマリネン。フィンランド・オストロボスニア生まれ。24歳で帝政ロシア軍中尉。3年間の流刑の後、27歳で言語学者ネストリ・ミクライネンの助手としてシベリアならびにアラスカ、カナダ、グリーンランドのエスキモー語の調査を行う。名狙撃手。
ネストリ・ミクライネン。フィンランド、サイマー湖畔出身の言語学者。大帝エカテリーナ(二世)の腹心、ダーシュコヴァ夫人に頼んで、スヴェン・イルマリネンを言語学フィールドワークの助手にしてもらう。年齢不詳。中年。おそらく40代。ヴァイオリンが得意。
エカテリーナ大帝(二世)。フランス革命後はロシアの自由を制限したが、農奴を自由にする法律を作った以外は、文化芸術に造詣が深い賢帝。例えば、自分の身体でワクチンを試しもした。ダーシュコヴァ夫人に、スヴェン・イルマリネンの恩赦を許した。
ダーシュコヴァ夫人。ロシアアカデミー総裁。ネストリ・ミクライネンの求めに応じて、スヴェン・イルマリネンを助手にするため、エカテリーナ大帝にスヴェンの恩赦を願い出て受け入れられる。醜女と言われているが、エカテリーナ大帝のクーデターに協力し、長く信頼関係にあった(が晩年は別れた)。
セレブロ(銀)。土星のイヌイット群衛星(本当にそういう衛星が土星にあるのです、仰天しました!)から時空を超えて地球の帝政ロシアに飛来した巨人族。女性科学者。ダーシュコヴァ夫人から依頼されて、ネストリとスヴェンのシベリア言語調査を支援する。その理由は故郷のイヌイット衛星群の名にあった。
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