第1話 オストロボスニア

文字数 340文字


(Wikipediaより)

オストロボスニアはフィンランド語で「ポフヤンマー」と呼ばれ、ボスニア湾を挟んでスウェーデンに面している。
スヴェン・イルマリネンは、ムーミンの作者トーヴェ・ヤンソンと同じくスウェーデン系フィンランド人で、フィンランドがロシアに占領されていたときは、ロシア軍のために戦い、主に狙撃手として名を挙げた。

オストロボスニアは冬は一面の雪景色に覆われるが、夏はたくさんのベリーが採れ、湖には赤いスウェーデン風のログハウスが映り、住民の多くはスウェーデン語を話す。

スヴェンは母語のスウェーデン語のほかに学校で同じ公用語としてフィンランド語を話し、軍隊ではロシア語を操り、フィンランドと関係が深かったドイツ語と、そのほかに学校で外国語として習った英語の読み書きができた。





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登場人物紹介

スヴェン・イルマリネン。フィンランド・オストロボスニア生まれ。24歳で帝政ロシア軍中尉。3年間の流刑の後、27歳で言語学者ネストリ・ミクライネンの助手としてシベリアならびにアラスカ、カナダ、グリーンランドのエスキモー語の調査を行う。名狙撃手。

ネストリ・ミクライネン。フィンランド、サイマー湖畔出身の言語学者。大帝エカテリーナ(二世)の腹心、ダーシュコヴァ夫人に頼んで、スヴェン・イルマリネンを言語学フィールドワークの助手にしてもらう。年齢不詳。中年。おそらく40代。ヴァイオリンが得意。

エカテリーナ大帝(二世)。フランス革命後はロシアの自由を制限したが、農奴を自由にする法律を作った以外は、文化芸術に造詣が深い賢帝。例えば、自分の身体でワクチンを試しもした。ダーシュコヴァ夫人に、スヴェン・イルマリネンの恩赦を許した。

ダーシュコヴァ夫人。ロシアアカデミー総裁。ネストリ・ミクライネンの求めに応じて、スヴェン・イルマリネンを助手にするため、エカテリーナ大帝にスヴェンの恩赦を願い出て受け入れられる。醜女と言われているが、エカテリーナ大帝のクーデターに協力し、長く信頼関係にあった(が晩年は別れた)。

セレブロ(銀)。土星のイヌイット群衛星(本当にそういう衛星が土星にあるのです、仰天しました!)から時空を超えて地球の帝政ロシアに飛来した巨人族。女性科学者。ダーシュコヴァ夫人から依頼されて、ネストリとスヴェンのシベリア言語調査を支援する。その理由は故郷のイヌイット衛星群の名にあった。

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