おまけ

【登場人物】
名前：デネブ=シグナス
性別：男
年齢：50
身長：168センチ
シグナス工房の工房長にして世界一の機工技師。アルタイルと同じく三賢人と称される1人。
口数が少なく冷たい印象を持つ人が多いが、単に人見知りなだけ。寧ろ他人を慮る優しさは人並み以上に強い。
ただし強引に距離を縮めようとすると銃を発砲する癖がある為、グイグイ行くのは厳禁。


名前：アルビレオ=シグナス
性別：女
年齢：44(享年)
身長：167センチ
デネブの妻であり、同時に彼の右腕でもあった女性。
性格は快活で男勝り。男ばかりの機工技師の世界でも全く物怖じせず、また女である事を利用して媚びる様なこともしなかった。短いながら誰よりも強く逞しく生きた女傑。
重度の先天性子宮形態異常を患っており、生まれながら子供を産めないことが決まっていた。


名前：アルデバラン=タウロス
性別：男
年齢：37
身長：181センチ
コスモス新聞社の記者。
ベテランに見えるが今の新聞社に入ったのは最近。つまりまだまだ若手。その割に上の命令はあまり聞かない。
当然上司からは嫌われているが、きっちり特ダネ(主にスピカ関連)を仕入れてくる為、優秀とは認められている。
善悪に関係無く調子に乗ってる奴が嫌いで、そういう人間の足を引っ張るのが好き。控えめに言って性根がクズである。


名前：アンサー=ヴルぺクラ
性別：男
年齢：42
身長：175センチ
『ハイパーマルチエグゼクティブコンサルタント』を務める、自称失敗しない男。
成功は自分の手柄、失敗は他人の責任。をモットーに口先だけで世の中を巧みに渡って来た。
彼なら今回の失態も上手く責任逃れしたかもしれない。が、得意の言い訳をする間も無く、オフィウクス商会により抹消された。
言葉よりも暴力が優先される。そんな人間と繋がりを持ってしまった時点で、彼の命運は既に尽きていたのだろう。


名前：アリデッド
性別：女
年齢：17(設定上)
身長：160センチ
デネブが神技的器用さで創った精巧なマネキン。
デネブの技術力向上に伴い、彼女の身体も年々磨きがかかっている。今ではちょっとみたぐらいでは、生きた本物と見分けがつかないレベルに到達している
年齢は今も昔も17歳。



【舞台設定】
◆工房区

鉄と油と汗の匂いが入り混じる職人の街。コスモスを支える主要6区の１つ。
無骨で華々しさなど皆無な街並みが特徴だが、それが逆に一部マニアにウケており、観光客はチラホラ見掛ける。
数年前までは昼夜関係なく働く人で溢れていたが、長時間労働を禁止する条例ができてからは、夜はゴーストタウンと勘違いする程静まり返る様になった。


◆シグナス工房
もうすぐ創業25年を迎える。工員数はデネブも入れて28名と決して多くない。
年商では数百人規模の大工房に遅れを取るが、品質という1点においては長く他の追随を許さなかった。
だが今回の騒動で王座から底辺へ急転落。4分の3に当たる21人が別の工房に転職を申し出た。デネブは非難することも、引き止める事もなく黙って承諾している。
残ったのは僅か7名。しかし苦難を承知で残る道を選んだだけに士気は高く、宇宙船開発という過去最大の案件に皆闘志を燃やしている。



【裏小話】
コスモスの通貨単位は『ゴールド』。相場は円と同じくらい。(分かり易いから)

因みにスピカの収入は平均よりちょい下ぐらい。だったが、星教会からビエラの養育費支援が貰えるようになり、ちょっと収入が増えた。

アルデバランは平均的。エピソード中使っていた車は新聞社の物で私物では無い。
アルタイルは平均よりは上だが、所詮雇われの身分なので金持ちという程じゃ無い。
デネブは経営者なので全盛期は相当稼いでいた。ただ仕事人間なので、稼いだ分は殆ど工房の運営費に当てている。



【あとがき】
気付けばなんと100話超え。
ゆっくりながらここまで書いた自分に驚きですが、ここまで付いて来ている人にも感服します。
ちょっと話が違うけど表示ページがどんどん縦長になるの嫌なんですよね。
章ごとに畳めるようにして欲しいわ。