第16話
文字数 396文字
座敷に案内され、明るいところで、みゆきを改めて見ると、その美しさに息をのむほどだった。長いブルネットの髪が小麦色の肌によく似合っていた。もし使えきれないほどのお金を持っていたなら、僕は完全にみゆきの虜になっていただろう。
まつ毛を上げたみゆきが僕を見て、何を頼むか聞いた。口もとには微笑みが浮かんでいた。
「何でもいいよ」と僕は少し退屈そうな口調で応えた。
みゆきが、生ビール2つ、タン塩2人前、カルビ2人前、そしてロースとキムチを注文した。
夜中の二時だと思いながらも、焼肉屋にいることが心地よく感じられた。ただ、正直なところ、別の場所で、つまり、ラブホテルに入って、もう一度やりたいなあ、なんてそのような考えが頭をよぎり、何気なく下腹部に欲望が芽生え始め、意識的にのんきそうな笑みをにじませて、みゆきを見ていた。
みゆきは、携帯を二台持っていて、僕にかまわずにメールしたり、男に電話したりしていた。
まつ毛を上げたみゆきが僕を見て、何を頼むか聞いた。口もとには微笑みが浮かんでいた。
「何でもいいよ」と僕は少し退屈そうな口調で応えた。
みゆきが、生ビール2つ、タン塩2人前、カルビ2人前、そしてロースとキムチを注文した。
夜中の二時だと思いながらも、焼肉屋にいることが心地よく感じられた。ただ、正直なところ、別の場所で、つまり、ラブホテルに入って、もう一度やりたいなあ、なんてそのような考えが頭をよぎり、何気なく下腹部に欲望が芽生え始め、意識的にのんきそうな笑みをにじませて、みゆきを見ていた。
みゆきは、携帯を二台持っていて、僕にかまわずにメールしたり、男に電話したりしていた。