歓喜

文字数 248文字

ひび割れた蝋燭の影が
月まで照らし出して
遠くで森の鳴き声が聞こえる
その顔面は赤くひび割れて
傷は短かに蘇る
願えばそうあるべきと
引き出しを探す人々と
歩む無の空間
長い年月の中では
様々なことが巡り
結局僕らは
歪んだ街の中の光に
顔を隠して歩き続ける
広がる音楽は
心の隙間を埋める
変わっていく風景の中で
いろいろな皮肉が
浮かんでは水になる
過ぎ去った日々の追憶
長い雨が降った
生き続けた机たちの歓喜が
絶望の部屋を肯定する
長い年月が揺らめいて
時の中にあったものは
消え去った記憶の残像
まだ蘇る日々は
懐かしさと心の夢を見ている
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