文字数 260文字

夢見る製造機
思う死への記憶が
ぼんやりと浮かんでは流れて
揺らめいて残響の中に
落ちていく悲しみの影は
それが前提になって
傷ついた空気の跡を
ぼんやりと残して消えていく
遠い悲しみの連鎖関係は
うごめいた星たちの夢に
悲しみの追憶は消滅し
今夜も立ち話が続き
響いていく風の谷間
今宵は夜の音楽が
絶え間なく発表の数に
深刻に移り変わり
変化していく温度があって
そこに遠い夏の花火が
虫たちの声に混じっていく
いつか見た星座の
暖かい輪郭が
鮮明に照らす光の渦の
注目に苛まれる
踊る景色の向こう側の
宝石の夜の形
流れていく不思議な音符は
蘇っては移り変わっていく

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