夢の痕跡

歩いて行く　ひび割れた雲
それが　マジックでも　そんなことは知らない
胸の　中の　虐待の　火花が　消えて
どこか　消えていった　悲しみの跡
殺意の　連続の　罪の中の　罰を受け
今宵も　胸騒ぎがする　遠い夜のこと
忘れて　しまった　過去の　なくしたものは
それが　才能だと　言い聞かせた
お前を　今でも　思っている
とにかく　歩き出す　死んだ世界
夢見た　粉々の　戦地の　夢の中
とりあえず　僕は　道の中に　沈んで
長い　沈黙の　掃除機が　滴る
それは　長い夢に　相当しますか？
鬱屈した　あざの　内面を　ほじくる
金は　結局　なくなったものの　正直に
広がる　宇宙の　助けて　声のする方へ
愛されて　また道が　変動していく
綺麗な　夜空は　愛の形をして
彷徨っている　夢の幻想に　取りつかれて
行き場の　なくなった　灰の中を
下に　向けられた　視線が
自身を　世界から　切り離していく
それは　考えの　一つの帰結
また　歩いて行く　道なき
夢の　痕跡が　散らばっていく