14

文字数 391文字



予定を切り上げて向かう
君からのSOSはいつも突然で
だからこそ全て後回ししても
僕は君の元へと向かう
いつも君は申し訳なさそうに
その場に立ち尽くして僕を待つ
交わす言葉がなくても
君が何をして欲しいのかは
いつだってわかってるつもりだ
僕らの関係性はどこか歪で
ハタから見たら不公平かもしれない
でもそんな物差しでは測れない
誰かの決めた枠に入れない
はみ出した外の世界の住人だから
いつだって誰とも分かり合えない
人は時々価値観の違いに戸惑い
自分の居場所を見失う
足踏み揃えるのか
我が道を行くのか
それとも見送るだけなのか
選択を迫られて追い立てられて
乗り慣れない乗り物に詰め込まれる
僕らはそんな狭間で出会ったから
わかる痛みと悲しみに
他の誰かは入ることができないだろう
これが愛だというならば
2人で支え合う以外には
いつまでも満たされることはない
それでも僕と君にとって
この瞬間には誰にも真似できない
かけがえのない時間






ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み