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文字数 311文字



僕らの街は大きくて
少し歩けばなんでもある
水も飲めるしお菓子もある
食べきれないのはサヨナラできるし
暗い場所が少なくて
温かい食べ物温かい部屋
なんでもあるそんな場所
ある日小さな窓の向こう
知らなかった国の知らない子が
自分の非力さに泣いていた
努力で実らないとかの悔しさなら
時間がいつか解決してくれるけど
理不尽な不利益な暴力への
無力さを背に悲しみに暮れていた
住み慣れた街を
自分の意思以外で離れる
そんな日が訪れたら
僕は生きるための
足掻きをできるだろうか
ただなす術なくそこにうずくまり
どこかに逃げるのか
分からないけれど
その世界とこの場所は
同じ空の下にあるのに
何が違うのだろうか
そんなことを考える日が今
僕らのできることを
僕らのやるべきことを





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