第27話 今日もたくさん来てはるな……咲いてないのに

文字数 1,335文字

あれは数日前の雨の日のこと。
窓を開けた妻が何か言っている。

「今日もたくさん来てはるな……咲いてないのに」

何のことかというと、桜のことだ。
そして、妻が言っていたのはクルーズ船のことだ。

私は東京の目黒川沿いに住んでいる。
私の書いている話は恵比寿ガーデンプレイスや目黒不動尊(瀧泉寺)などが出てきたりする。だから、見ている人は私がどの辺りに住んでいるか分かっているだろう。今更隠しても仕方がない。

さて、目黒川は桜の名所として有名なところだ。毎年、たくさんの花見客が目黒川沿いを訪れる。外国人観光客も多い。

でも、今年は例年とちょっと違う。桜の開花時期が遅いのだ。

桜の季節には川をクルーズする船(目黒川お花見クルーズ)が運航している。
そして、ここ2週間、毎日のようにクルーズ船がうちの前を通る。
桜の少ない時期から運行しているから、タイミングを外した乗客は残念だと思う。

言葉では伝わりづらいので写真を載せておこう。こんな感じだ。



※数日前の雨の日の写真。太鼓橋から五反田方面を撮影したもの。

桜が咲いていないのにクルーズ船はお客さんを乗せてやってくる。
でも、今年の乗客は本当に可哀そうだった。
ここ2週間、目黒川に咲いている桜はここに写っている枝垂桜だけ。そして、乗客は唯一の桜の写真を撮っていた。船の上から……

ちなみに、今日(3月30日)現在、目黒川沿いは桜が咲いていない。上野など他のところは咲いているかもしれないが、目黒川沿いの開花率は1~2%だ。
午後になると咲くのでは……と思っていたが、ほとんど開花しなかった。残念だ。

今日もたくさんの花見客がエアー花見をしている。

明日はまだ目黒川の桜はほとんど咲いていないだろう。
目黒川に来るよりも、他の桜の名所に行くことをお勧めする。

見ごろは来週末くらいかな……と個人的には思っている。

**

さて、東京に住んでいる人以外には全く関係のない情報なので恐縮だが、ここまで書いたので目黒川沿いの花見について説明しておこう。
目黒川の花見のポイントはこの2つだ。

①開花時期が遅い
②場所取りができない

①開花時期が遅い

まず、目黒川沿いの桜並木は開花時期が遅い。
上野公園の桜が散り始めたころ、目黒川沿いは満開を迎える。
そんなイメージをしてくれればいいと思う。

なので、東京都内の桜(上野恩賜公園、千鳥ヶ淵など)が散り始めてでも、目黒川沿いの花見は楽しめる。

なお、目黒川沿いといっても、場所によって少し開花時期は異なる。
北側から開花していくイメージだ。

つまり、中目黒側の方が目黒駅側よりも開花が早い。
だから、中目黒に花見に行って桜が散り始めていたら、南側(五反田方面)に行けばまだ満開だったりする。

②場所取りができない

目黒川沿いは宴会禁止、場所取り禁止だ。歩きながら花見するスタイルになっている。
特に、中目黒は道路が狭いので一方通行になっている。

中目黒で花見をする時は、露店でお酒や食べ物を買って、食べ歩きすることになる。
目黒駅側にはお店がないので何も売っていない。お酒が飲みたければ、コンビニで買って歩きながら飲む感じかな。

というわけで、目黒川沿いの桜情報でした。

<続く>

【後書き】
桜の話を書いていたら終わってしまいました。
次回はYouTubeの話を書きます。

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