3 『ウパニシャッド』
文字数 1,490文字
でた!
ブラフマンにアートマン、わけわかりません。
ブラフマンは一神教的な最高神なのか、あるいは神様ではなしに「神すなわち自然」みたいな感じなのか、つまり抽象的な宇宙の原理なのか・・・・・・
さっぱり・・・・・・
まずは最高神っぽい感じで登場するよね。
『リグ・ヴェーダ』から『ウパニシャッド』に至る過程で、最初は多神教的だったのに、いつの間にやら最高神のようなものがでてくるんだけど、その最高神もね、なぜかしら一つじゃなしに、また違う最高神がでてくる・・・・・・・いろいろ混乱してる、というか、錯綜・混沌としてるんだが、最終的にはブラフマンが台頭してくるんだ
ちなみに『ウパニシャッド』はめちゃくちゃたくさんあり、16世紀に至ってもつくられており、200点を下らないとか・・・・・・
ので、成立年代が古く、かつ重要なものだけを集めて『古ウパニシャッド』と呼び、区別するらしいね
また、『ウパニシャッド』というタイトルの意味だが、従来はね、「近くに坐る」、つまり「師から授かる秘密の教え」だろうと考えられてたんだが、最近はね、そうではなく、瞑想法ウパーサナーからきてるんじゃない? という説が有力になってきたらしい
さっきも言ったとおり、『ウパニシャッド』はたくさんあるから、じつは内容も一枚岩じゃないんだよ。
そこで、だ。
『ウパニシャッド』に登場する2人の人物、こう言ってよければインド最古の哲学者ってことになるんだろうけど、ウッダーラカ・アールニとヤージュニャヴァルキヤを取り上げたいと思う。
この2人の哲人を通じてね、『ウパニシャッド』の思想を垣間見てみようじゃない
[参考文献]
・『原典訳 ウパニシャッド』岩本裕編訳、ちくま学芸文庫、2013
・前田専学『インド哲学へのいざない』日本放送出版協会、2000