15 『ウパデーシャ・サーハスリー』韻文篇(2)
文字数 745文字
アートマンは、唯一者であり、一切万有であり、一切に遍満し、変化することがなく、清浄無垢であり、物質的なものではなく、虚空のようであり、知識の光を本性とし、常住であり、不生不滅であり、原因でも結果でもなく、見られることなく見るものであり、つねに解脱している・・・・・・
アートマンを認識対象とすることはできない。
つまり、アートマンについては、そもそもうまく語ることはできないんだよ。
それこそヴィトゲンシュタイン(1889-1951)『論理哲学論考』じゃないが、「語りえぬものについては、沈黙しなければならない」のかもしれないね
わかってます。だからここでは逃げませんよ~
ホントはね、アートマンについては、『ウパニシャッド』を良く読み、師について学び、瞑想するなり何なりしてさ、あとはもう知的直観にうったえてね、う~ん、神秘的直観というべきかな、覚知に至るしかないってことになるんだろうが、ぼくらは宗教家じゃないし、ガチガチの研究者でもないからね、もう少しラクに構えてね、ちょっと別角度から再アプローチしてみようか