第11話
文字数 345文字
「お久しぶりです。昔、病院でお世話になった麻倉美沙ですが、覚えていらっしゃいますか?」
たったそれだけのメッセージを送るのに、どれだけ時間がかかっただろう。
いくら画面を睨んでいても、なかなか返信がない。
やはり、もう私のことなど忘れてしまったのか…そう思い、私は一人でホテル内のバーで思い切り飲んでから部屋に戻った。
スマホが点滅している。
まさか…と、スマホを手に取り、通知を見ると、佐分さんからのメッセージの返信だった。
酔いが一気に醒め、震える指でタップすると、
「お久しぶりです。もちろん覚えていますよ。お元気でしたか?」
私は、安堵と歓喜で、思わず叫びそうになりながら、
「今は少し体調崩していますが、大丈夫です。佐分さんは?」
「僕も元気ですよ。麻倉さん、今は函館で暮らしてるの?」
たったそれだけのメッセージを送るのに、どれだけ時間がかかっただろう。
いくら画面を睨んでいても、なかなか返信がない。
やはり、もう私のことなど忘れてしまったのか…そう思い、私は一人でホテル内のバーで思い切り飲んでから部屋に戻った。
スマホが点滅している。
まさか…と、スマホを手に取り、通知を見ると、佐分さんからのメッセージの返信だった。
酔いが一気に醒め、震える指でタップすると、
「お久しぶりです。もちろん覚えていますよ。お元気でしたか?」
私は、安堵と歓喜で、思わず叫びそうになりながら、
「今は少し体調崩していますが、大丈夫です。佐分さんは?」
「僕も元気ですよ。麻倉さん、今は函館で暮らしてるの?」