第8話

文字数 338文字

 自分が何もしなくても、相手から告白されて付き合い始めるので、好き放題言うだけ言って、思うようにならなければ別れたら済むだけのことだった。
 24年生きてきて、片想いなど一度もしたことがなかったから、ただ戸惑い苦しむだけ…。
 恋がこんなに苦しいものとは知らなかった。

*****

 最低な女だと頭では判っていながら、私は佐分さんを忘れる為に、受け身で投げやりな恋を繰り返し、あっという間に、私は29歳になっていた。
 当時、付き合っていた男から、転勤で旭川に引っ越すから一緒に来ないかと言われた。
 その男とは半年続いていたし、気分を変えたかったのもあるので、籍を入れないなら…ということで、私は男と一緒に旭川に引っ越した。
 しかし、私は、誰かと一緒に暮らすということが、かなり苦手だ。
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