第3話
文字数 384文字
「あれ?髪型変えた?似合ってる」
「なんだか最近、凄くキラキラしてるよ」
些細な変化も褒めてくれて、その度に嬉しくて…。
私は私で、愚かにも下手な駆け引きもした。
誰より早く病院に着いて、他の患者さんが来るまでの束の間、二人きりで話したかと思ったら、今度は無断で休んでみたり。
前に一度、体調不良で休んだ時に、佐分さんが電話をくれたことに味をしめたのだ。
「麻倉さん。2回連続で休んだけど、体調よくないの?」
「うん、ちょっとね」
実際は、特に変わりはなかったくせに、そんなことを言った。
「佐分さんが電話くれるとは思わなかったな」
そんなもの、業務の一環だということを、私はきちんと理解していなかった。
しかし、佐分さんだって悪いと思う。
「そりゃあ、麻倉さんのことが心配だから…」
もし、もっとビジネスライクな言い方をされていたら、きっと私は佐分さんに惹かれたりしなかった。
「なんだか最近、凄くキラキラしてるよ」
些細な変化も褒めてくれて、その度に嬉しくて…。
私は私で、愚かにも下手な駆け引きもした。
誰より早く病院に着いて、他の患者さんが来るまでの束の間、二人きりで話したかと思ったら、今度は無断で休んでみたり。
前に一度、体調不良で休んだ時に、佐分さんが電話をくれたことに味をしめたのだ。
「麻倉さん。2回連続で休んだけど、体調よくないの?」
「うん、ちょっとね」
実際は、特に変わりはなかったくせに、そんなことを言った。
「佐分さんが電話くれるとは思わなかったな」
そんなもの、業務の一環だということを、私はきちんと理解していなかった。
しかし、佐分さんだって悪いと思う。
「そりゃあ、麻倉さんのことが心配だから…」
もし、もっとビジネスライクな言い方をされていたら、きっと私は佐分さんに惹かれたりしなかった。