32話 卒業間近
文字数 1,575文字
月曜日の朝を迎えた。僕はいつも通り身支度を済ませ家を出た。まなみと暗黙の内に待ち合わせ場所となった信号が見えた。すでにまなみは着いており僕を見つけるといつも通り笑顔で手を振ってきた。普段なら僕も笑顔で手を振るのだが、今日は軽く手を振っただけだった。
(クズ女め・・僕もクズだが・・)
『おはよう。はい、忘れ物』
『ありがとう。おじいちゃんの家どうやった?(意地悪してやろう)』
『元気そうだったよ。でも相変わらず苦手かな』
『そっかあ』
まなみはあの日浮気をしていた。その口であの男の突起物を咥えていたのだろう。僕と話すまなみの口が汚物に見え、なんならキスはもうしたくないと思っていた。
『今週もまた会いたいなあ・・』
『今週は土日部活休みやからどっちでも会えるで』
『やったー。じゃあ土曜日にこの前の続きしよ?』
『そうしよか。家に家族おるんちゃう?』
『夕方からご飯食べに行くみたいだから、夕方以降は居ないよ』
『わかった』
友達との待ち合わせ場所が近づきまなみとはいつも通り別れ、友達と学校に向かった。
『いつもすまんな・・』
『何が?』
『まなみさんと一緒に来てるのに別れさして・・』
『あー。最後まで一緒に行くの疲れるし逆に助かってるで』
『そうかあ』
どうやら友達は僕とまなみを別れさしていることが気がかりだったようだ。
学校に着き3階にある教室に入った。席に着くとまなみが来て僕の耳元で囁いた。
『早くしたいね』
あの一件がなければ素直に喜んでいたかもしれないが、僕は軽く頷き1限目の準備をした。
放課後になり部活が始まったがあまり調子が良くない。部活にプライベートの出来事を持ち込むなどナンセンスだと思っていたが、僕の頭はナンセンスなことをしていた。
『調子悪いやん』
『はい・・』
『試合近いから調子上げていこうぜ!』
『そうっすね!』
調子の悪い僕を見てキャプテンが声をかけてくれた。キャプテンは生徒から慕われているだけでなく、先生からも一目置かれている存在だ。キャプテンにならあの日の出来事を話してもいいのではないかと思ったが胸の内に秘めておいた。
部活が終わり家に帰るとまなみからメールが来ていた。
『大好き』
(どういう意味やねん・・)
僕とデートしてわずか数分後に浮気してる女が発する言葉に重みなど微塵も感じなかった。
もしかするとあの金髪男が本命で僕が浮気相手なのかもしれない。しかし、クリスマスにデートしたのは僕だ。それに正月も一緒に過ごした。
最近できた男なのか?それとも単なるセフレなのか?
考えてもわかるはずなどないのだが、考えてしまう僕がいた。僕は心のこもっていない状態で返信した。
『ありがとう。僕もやで』
『やったー。ラブラブカップルだね』
『ほんまやなあ』
『早く土曜日になってほしいな』
『昼過ぎにまなみの家に行くわ』
『はーい』
今週の学校は一瞬で過ぎ去り土曜日を迎えた。長い坂道を何の感情もなくただ下り、高級住宅街の方へ入った。まなみの家に着き自転車を停めインターフォンを鳴らした。まなみはモニターで僕と認識したのか返事をすることなくドアを開けに来た。
『楽しみにしてたよ。上がってー』
『おじゃまします』
僕はまなみの家族と会うことなく快楽部屋に入った。
『今家に誰居るん?』
『お母さんとお姉ちゃんだけかなあ』
『挨拶しに行こかな?』
『別にしなくていいよ、それよりも早くしよ?』
まなみは部屋に入るとすぐに誘ってきた。僕にはまなみが汚物に見えていたが突起物は正直でまなみの身体、匂い、色気に反応していた。
童貞を卒業するまでもう少し、これから切腹する侍のごとく覚悟を決めその時を待っていた。
(クズ女め・・僕もクズだが・・)
『おはよう。はい、忘れ物』
『ありがとう。おじいちゃんの家どうやった?(意地悪してやろう)』
『元気そうだったよ。でも相変わらず苦手かな』
『そっかあ』
まなみはあの日浮気をしていた。その口であの男の突起物を咥えていたのだろう。僕と話すまなみの口が汚物に見え、なんならキスはもうしたくないと思っていた。
『今週もまた会いたいなあ・・』
『今週は土日部活休みやからどっちでも会えるで』
『やったー。じゃあ土曜日にこの前の続きしよ?』
『そうしよか。家に家族おるんちゃう?』
『夕方からご飯食べに行くみたいだから、夕方以降は居ないよ』
『わかった』
友達との待ち合わせ場所が近づきまなみとはいつも通り別れ、友達と学校に向かった。
『いつもすまんな・・』
『何が?』
『まなみさんと一緒に来てるのに別れさして・・』
『あー。最後まで一緒に行くの疲れるし逆に助かってるで』
『そうかあ』
どうやら友達は僕とまなみを別れさしていることが気がかりだったようだ。
学校に着き3階にある教室に入った。席に着くとまなみが来て僕の耳元で囁いた。
『早くしたいね』
あの一件がなければ素直に喜んでいたかもしれないが、僕は軽く頷き1限目の準備をした。
放課後になり部活が始まったがあまり調子が良くない。部活にプライベートの出来事を持ち込むなどナンセンスだと思っていたが、僕の頭はナンセンスなことをしていた。
『調子悪いやん』
『はい・・』
『試合近いから調子上げていこうぜ!』
『そうっすね!』
調子の悪い僕を見てキャプテンが声をかけてくれた。キャプテンは生徒から慕われているだけでなく、先生からも一目置かれている存在だ。キャプテンにならあの日の出来事を話してもいいのではないかと思ったが胸の内に秘めておいた。
部活が終わり家に帰るとまなみからメールが来ていた。
『大好き』
(どういう意味やねん・・)
僕とデートしてわずか数分後に浮気してる女が発する言葉に重みなど微塵も感じなかった。
もしかするとあの金髪男が本命で僕が浮気相手なのかもしれない。しかし、クリスマスにデートしたのは僕だ。それに正月も一緒に過ごした。
最近できた男なのか?それとも単なるセフレなのか?
考えてもわかるはずなどないのだが、考えてしまう僕がいた。僕は心のこもっていない状態で返信した。
『ありがとう。僕もやで』
『やったー。ラブラブカップルだね』
『ほんまやなあ』
『早く土曜日になってほしいな』
『昼過ぎにまなみの家に行くわ』
『はーい』
今週の学校は一瞬で過ぎ去り土曜日を迎えた。長い坂道を何の感情もなくただ下り、高級住宅街の方へ入った。まなみの家に着き自転車を停めインターフォンを鳴らした。まなみはモニターで僕と認識したのか返事をすることなくドアを開けに来た。
『楽しみにしてたよ。上がってー』
『おじゃまします』
僕はまなみの家族と会うことなく快楽部屋に入った。
『今家に誰居るん?』
『お母さんとお姉ちゃんだけかなあ』
『挨拶しに行こかな?』
『別にしなくていいよ、それよりも早くしよ?』
まなみは部屋に入るとすぐに誘ってきた。僕にはまなみが汚物に見えていたが突起物は正直でまなみの身体、匂い、色気に反応していた。
童貞を卒業するまでもう少し、これから切腹する侍のごとく覚悟を決めその時を待っていた。