裏切り者の顔

文字数 7,506文字

 7.

「それではみなさん、正面の建物をご覧ください。今年で設立五十五周年を迎えるナイラフェリス色覚輪郭資料館は、トロマカム地区の他の建物と同様、地球人ではなく私たち言語生命体の手によって建てられたものです。新大陸生まれの私たちでもなぜか郷愁を感じるから不思議ですよね。
 正面玄関(ファサード)の彫刻をご覧ください。いろいろな天体の紋様が刻まれていますね。これは旧大陸から招聘した彫刻家の作品で、描かれているのは語歌(かたりうた)に登場する天球儀という架空の構造物です」
 スクールバスが行ってしまわないうちから学芸員は喋りはじめた。エリエーンが、女学生の群れの動きに合わせて他の生徒たちから少し離れようとしたとき、誰かが髪を乱暴に掴んで、おもいきり後ろに引っ張った。
 エリエーンは盛大に尻餅をついた。
「それではみなさん、中へ……あれれ? 君、大丈夫かな?」
 生徒の一人がニヤニヤしながら学芸員に近づいて、耳打ちした。
「お姉さん、あの子はね……」
 すると学芸員は露骨にぎょっとして、もうエリエーンを見もしなかった。
 エリエーンは感情を抑えて立ち上がり、尻が痛むのを堪えてスカートの汚れを払った。資料館へは一番最後に入館する。
 エントランスには四人の男女が待ち構えていた。
「本日はですね、一般公開されていない『戦象の間』に皆様をご案内するにあたり、協会の特務治安員とその候補生の方々が来てくださいました」
 紹介を受け、ラジャンが居心地悪そうに短く名乗る。
「ラジャン、〈墜とし得ぬ星〉」
 ミレイも手短にすませた。
「ミレイ、〈茜の闇〉だ」
 そのぶっきらぼうな印象が思春期に特有の感性をくすぐったのだろう。「かっこいい」「強そう」「素敵」の声がさざめく。二人の候補生は黙っていた。
「ではですね、これから皆さんを展示室にご案内したいと思います。資料館は五つの棟に分かれておりまして、今ここ、最初の棟のテーマは『文化の中の色彩と象徴』です。では展示室に入ってみましょう」
 ラジャンが素早く囁いた。
「ガキども、最後尾につけ」
 エリエーンが一番後ろにいるからだ。
 ラジャンが学芸員に先行し、ミレイが学芸員の後ろ、次に三十八名の女学生と二人の候補生の順に、一行は展示室に入っていった。
 展示室の中央には、ヒナギクを思わせる形の、ミレイの背丈のゆうに二倍はあろうモニュメントがそびえていた。
「この作品は『旧東方領史』。旧大陸出身の作者の手によるもので、象徴は文化的なものであり、自然的なものではあり得ないことを見事に表現しています。作品の中には桜やヒナギクといった旧大陸の植物や鳥獣が詰め込まれているのですが、そのどれもが歴史の中で、旧東方領の文化の中でさまざまな象徴として用いられたものなのですね。これは星獣ではありませんが、十分な力を具えた語り部が展開すれば、それらの象徴の意味と歴史を読み解くことができるんです。さながら一つの歴史書ですね」
 ここで学芸員は嘆かわしげにため息をついた。
「しかし、これほど素晴らしい教養と才能をもつ制作者は、ナイラノイラ人民解放戦線の手によって命を奪われてしまったのです。かつてこのテロリスト集団には、ユリア・ラーステミエルという活動家がいました。女優でもあり有名な人ですから、みなさんもご存知かもしれませんね。この人物が扇動した暴動に巻き込まれてしまったんです」
 淡い敵意が女学生たちのあいだから立ち上り、学芸員はその空気に満足してニッコリと笑った。
「では、これから十五分間の自由見学です。どうぞごゆっくり展示室内をごらんください。ちょっと駆け足になりますが、午後からの自由時間でまたじっくり見れますからね。『旧東方領史』もぜひ近くでご覧になって、読み取りをなさってください」
 学生たちは広い展示室の四方にわっと散らばった。
 そこにはミレイにとって目新しい展示品はなかった。かわりに耳をすませ、鼓膜をくすぐる悪意の囁きに注意した。
「こんなにすごいものを作る人を殺してしまうなんて」「ね、最低」「テロリストはいつだってそう。私たちを差別しておきながら、自分たちこそ差別されているって言い張るの」「あの子」「あの子のお母さん」「家族全員テロリスト」「私だったら自分がママの自殺の原因になるなんて耐えられない」「あの子、よく死にたくならないよね」
 ミレイはその言葉を捕まえた。待ってましたとばかりに振り返る。
「おい、今とんでもない一言が聞こえたんだが」
 その厳しく鋭い声に、展示室は即座に静まり返った。
「今、よく死にたくならないよね、と言った奴はどいつだ?」
 青ざめた顔、顔。
 それらが責任転嫁のように、黒い短髪の女学生に向けられた。ミレイはその学生を正面から見据えて言った。
「私や協会治安部隊の者は、君ら新人種全てを守るために頭脳と体力と精神力の全てを振り絞って戦っている。そうして守られている同胞に向かって、貴様は遠回しに、死ねというのか?」
 硬直している小柄な女学生につかつかと歩み寄り、その顎に手をかけて、上を向かせる。
「もう一度聞く。貴様は同胞に、死ねと言うのか?」
「私は、私は」
 女学生はわなわなと震えはじめた。展示室の片隅で、エリエーンが目をみはりながらなりゆきを見守っている。
「あの、あの、ただ、違います、私」
「もしも私が機構に一言添えれば、一家のなかで貴様だけが旧大陸に強制移送ということもあり得るぞ。さあ、貴様の恥ずべき発言をもう一度ご開陳願おうか」
 ぽろぽろ涙を流す学生から離れつつも、いじめの主犯格が面目を立てようとして割り込んできた。
「特務治安員さん、どうしてあの子がそんなふうに言われるか、ご存知ないのですか?」
「それは貴様らがしょせんその程度の人間だからだろう」
 これには全員がショックを受けた。学芸員もだ。
 担任教師が人垣の後ろからおずおずと申し上げる。
「あのう、私の監督不足で申し訳ございません。この子たちはまだ未熟な女の子なのです。どうか……なにとぞ……」
「教師よ、貴様は未熟な多数の娯楽のために、無害な一人を生贄にするのか。見下げたババアだ。貴様に教師の資格はない」
 ミレイは哀れな女学生の顎から手を離した。
「我々はさまざまな思想と事情と派閥がせめぎ合うなかで、それでも生きていかなければならない。この程度のことすら理解できん奴はナイラノイラを去れ」
 それから、展示室の隅の緑髪の少女を呼んだ。
「エリエーン・ラーステミエル!」ぎくりとする少女に声を和らげる。「怯えることはない。君は私たちと展示を見て回ろう」
 自由見学の残りの時間は、一触即発の、張り詰めた時間となった。学生と教師とは囁きあうのをやめなかった。
(ひどい)(どうして?)(協会は私たちの味方じゃないの?)(よくもあんなことを)(怖いよぉ)(街から追い出さないで)(どうせ口だけよ)(ちょっと癖の強い人みたいね)(強火だからって偉そうに)(さっき近づいたとき酒臭かった)(きっと戦闘訓練ばかりで、人として大事なことを学んでこなかったのね)(いいですか? 皆さんは世の中に出たらああいう種類の人間ともやっていかなくちゃならないんです)
「ババアは言い過ぎだろう。センター長じゃないんだぞ」
 エリエーンを連れてきたミレイにラジャンが小言を言う。ミレイは涼しい顔で答えた。
「偽善ババアが一人黙るのは世の中にとって結構なことさ」
 それから、長年のあいだ封印してきた優しさでエリエーンに微笑んだ。
「嫌な思いをしたね。あの連中はいつもあんななのかい?」
 ミレイのそんな優しい声を、フィフィカもランゼスも聞いたことがなかった。見せかけの優しさでも。
 エリエーンは、もじもじしながら「助けてくれてありがとうございます」と呟くにとどめた。
 十五分が経った。
「それではみなさん、時間となりましたので、二つめの展示室がある『無限の棟』へのご案内をはじめます」
 この学芸員も、もう余計な口をきこうとは思うまい。
「さあ、いくよ」
 ミレイはエリエーンを促し、二人の候補生は学生たちの最後列についた。
「はい、ではみなさん、この展示室のテーマは『欲望と秩序』です。まずみなさんの右側の壁をご覧いただきたいのですが――」
 白い廊下を渡り、たどりついた展示室で学芸員が仕事を始める。展示室の右の壁側に体験型の展示物があり、プレートの形のそれは、学芸員の説明で生徒たちが色を引き出すのに合わせてさまざまな形をプレートの上に展開した。食べ物から始まり、ケーキ、サマープディングとそれを作った誰かのおばあちゃんとおばあちゃんが住む郊外の家とその近所に住むかつて憧れた年上のお兄さん、それから、少女たちには刺激の強い情景が現れる。
「ちょっと、この輪郭(かたち)を出してるの誰!?」
 皿の上の男女が本番に及ぶ前に、全ての形がプレートの上から消えた。そしてまた、食べ盛りの少女たちの食欲を反映し、肉や魚を作りだす。学芸員は解説を続けていた。
「――象徴には無限の解釈があり、今のようにサマープディングという形から、誰かの人間関係が引き出されることもあるわけです。さて、その連想がある欲望に結びついたとき、この作品は動作をやめた、歯止めをかけたとも言えますが、象徴から引き起こされたこの欲望は肉体的なものでしょうか。それとも精神的なものでしょうか。みなさんはどう思いますか?」
 誰かが澱みなく答えた。
「肉体です。罪の性質は肉のものだと聖書に書いてあります」
「なるほど、他には?」
 他に答えたがる生徒がいないので学芸員は続けた。
「欲望は罪であると、それこそ地球人の時代から当たり前に考えられてきましたが、肉体の欲望には限界があります。どんなにお腹がすいたって、お肉を百キロは食べられません。どんなに眠くたって、百年眠り続けることはできませんよね。三大欲求のもう一つにしても生理的な限界があります。ところが」
 プレートはまださまざまな食べ物の形を次々と作り出していた。
「人間は生理的な限界を超えてなお欲求することがあります。病的な状態に陥れば、人は食べきれないほどのものを食べ、それを吐いてもまだ食べようとします。お腹を満たしたいという欲望が、目的関連の秩序からはみ出した途端に、その人間には肉体がないかのように振る舞わせてしまう」
 ある時点で再び歯止めがかかり、プレートは空っぽになった。
「じゃあ、欲望は精神のものなのですか?」
「難しい質問ですが、肉体の存在こそ、欲望に正しい道を歩ませる歯止めということはできるでしょう。自分の霊または精神が、汚れなく無垢で、欲望を持たないものであるという考えは、それこそ架空の王の思想です。では、このプレートから歯止めを外してみましょう」
 学芸員が展示物を操作する。プレートは食欲から始まり性欲、金銭欲、名誉欲、あらゆる欲望を形作り、女学生が嬌声をあげ教師が渋面をつくる場面もあったが、やがては同じように、全ての形が消えてプレートは空になってしまった。
「過剰な欲望がその本人を破滅に至らしめるように、過剰な記号は意味を喪失へと導くんです――」
 エリエーンの耳にミレイは囁いた。
「同じことは言語生命体(人間)の体でもおこる」
 同級生たちから少し離れたところでエリエーンは聞き返した。
「どういうことですか?」
「新人種が自分の能力を超えて星獣から力……色彩、輪郭、象徴、記号……を取り出すとき、その者は肉体を持つ者でありながら、肉体がないものとして振る舞っていると言える。そして能力を制限する秩序を破壊し、星獣から逆流する力を受け入れるがままになる。本当に肉体を破壊されてしまうんだ。この現象を『色憑き(いろつき)』と呼ぶ」
「色憑きについては学んだことがあります。弱火の能力者でも、クリスタルボールから色彩や輪郭を出力するためのフィードバックには終極が設定されています。そうでなければ破滅に陥ってしまうと」
「弱火とクリスタルボールの間ではそこまでの関係にならんよ。ただ弱火と星獣、強火と星獣の間ではしばしば起こり得る事件だ。目的関連の秩序に戻るための限界を失ってしまうのは、過食と嘔吐の問題に限った話じゃない。星獣兵器という記号の塊の中で肉体を失った欲望は、限度を受け付けなくなって、肉体もろとも自壊してしまう。星獣に近づくとき、君は十分に注意する必要があるよ」
 エリエーンは従順に、はいと頷いた。
 中庭をぐるりと巡って、一行は三つ目の棟、三つ目の展示室に到着した。
「この棟では、象徴の意義は社会的な背景の中に表現されることを学ぶことができます。まずご覧いただきたいのがこちら――」
 そしてお決まりの、体験型の展示。モニュメントからさまざまな記号を取り出す女学生たちをよそに、ラジャンがフィフィカに囁いた。
「女子どものご機嫌をとってみろ」
 ミレイに泣かされた学生はまだ顔を真っ赤にし、さも「私かわいそうなんです」という風情で肩を落としていた。
 フィフィカが展示物に近寄る。
「見ててください。私がやってみますね」
 そこから歴史上の記号を取り出してはその訴えかける力を感情で味わっていた学生たちは、フィフィカのために場所をあけた。
「あっ、みなさん、良かったですね。強火の人がモニュメントから象徴を引き出すところが見れますよ」
 フィフィカがそれに視線をやった途端、これまでとは比較にならない色彩、輪郭、記号、意味、旧大陸の草原を駆ける騎兵団、重装歩兵たち、とうの昔に解体されてしまった勇壮な神官団、それらが展示室狭しと現出し、その規律と熱気と高揚と神聖さの空気と草の臭気を残して消えていった。
 学生たちは驚きどよめき、やがてその空気は嫉妬と悪意に変わっていった。女学生たちは、口ではフィフィカを褒めそやすが、明らかに彼女は学生たちの機嫌を取るのに失敗したのだった。
 足早に戻ってきたフィフィカにラジャンが囁いた。
「わかったか。これが俺たちと弱火の奴らの関係だ」
 居心地悪い空気のなか、第四の展示室へ移動する。この次が、いよいよ『天球儀の戦象』が眠る戦象の間だ。
「……つまり象徴は情緒的かつ認識できるもの、ということで、特定の色と輪郭が特定の個人にとって非常に強力な……」
「あの」
 エリエーンが控えめに、ミレイに囁いた。
「私、お手洗いをお借りしたい……です」
「おや、そうか。私が案内してあげよう」
 ミレイはラジャンに目配せし、エリエーンを連れて、静かに展示室を出た。そのときエリエーンは、二人の候補生が展示室の入り口近くで学生たちに目を光らせていること、ラジャンが展示室の出口に一人で立っていることを確認した。
 高い天井、天井も床も壁も白い、細長くて明るい廊下を二人は歩いた。
「すみません。月のもので、お手洗いが長くなってしまうかもしれません」
 そう言うエリエーンに、ミレイは優しく微笑んだ。
「構わないよ。用品を渡してあげたいところだが、生憎と持っていなくてね」
 廊下に二人の足音が響く。
「私にはもう生理がないんだ」
「えっ?」
「負傷して全摘出さ」
 ミレイはかつて子宮があったところを服の上から撫でさすった。ガラス張りの向こうに、豊かな水をたたえた噴水があった。旧大陸から持ち込まれた桜の木が、とうに花を散らせ、葉桜となっていた。
 エリエーンは言葉を失っていた。
「さっき私は、強制移民とその子孫である同胞を守るために、頭脳と体力と精神力の全てを振り絞っていると言ったね。そこにはなんの誇張もない」
 エリエーンの目にはありありと迷いと動揺が浮かび、なにを言おうかと必死に考えている。
「戦うことを選ぶなら、必ず代償を支払うことになる。それでも君にやるべきことがあるのなら、最善を尽くしなさい」
 噴水のある庭を行き過ぎ、トイレにたどり着いた。
「あの」
 とうとうエリエーンは質問を発した。
「さっき、どうして私を助けてくれたんですか?」
「君が、昔の私を見ているようだったからさ」
 この事実がイスマリルを決定的に迷わせたのなら、エリエーンにも同じ効果を期待できる、と確信してミレイは告げた。
「私の母親は新生アースフィア党の党員だった。『善い言葉つかい』だよ。だから私も学生時代は針の(むしろ)だったんだ」
 それから優しく促した。
「さあ、済ませておいで」
「……はい」
 エリエーンは、もっと話したいけれど、話すことはない、そんな態度でトイレの中に消えていった。
 個室に姿を隠すと、手鏡を取り出す。
 それは偽装されたスフィアリンク端末で、音声を切り、エリエーンは協力者を呼び出した。鏡だった画面にフォレナ・ヨリスが姿を現した。
 すぐ外にミレイがいる。声は出せない。口唇読み取りモードを使用。舌と唇の動きを読み取って、文字がフォレナの姿にかぶさる。
「もうすぐ学生団が戦象の間に入るわ。特務治安員二人の引き離しに成功した。二人の候補生は学生団の最後尾に、一人の特務治安員は最前列にいる。もう一人は私と一緒に」
 フォレナが応答し、それが文字となった。
『そこはトイレのようだな』
「ええ」
『戦象の間からは十分に離れているか』
「ええ、そう思う」
『了解した』
 フォレナがどこにいるのか聞きたかったのだが、その前に通信が切れ、画面は鏡に戻った。頼りなく青ざめた自分の顔をエリエーンは見た。裏切り者の顔だ。その顔が、強烈に恥ずかしく、憎らしかった。私はもう一生まともに鏡を見られないかもしれない、そう思った。
 そのとき学芸員は学生たちを引き連れて、ついぞ戦象の間の扉を開こうとしているところだった。
「さあ、いよいよこの扉の向こうに本日の目玉が眠っています。クラリス・ヘスの手によって作成されイセンナ市から寄贈された〈天球儀の戦象〉は、その無数の構成要素――」
 網膜認証で鍵が開かないことに気がついて、学芸員は言葉を切った。ラジャンはミレイとエリエーンがいまだに戻らないことが気がかりだった。無駄話でもしているのか。それだけならいいが、常に最悪を想定するのが特務治安員の流儀だ。ラジャンは候補生たちにもなにも言わず、学芸員の隣を離れ、廊下の奥の展示室に戻った。ミレイを探しに行くことにしたのだ。結果としてそのことが彼の命を救った。
「――ちょっと待ってくださいね、鍵が……」
 読み取り機が故障しているようだった。扉には物理的な鍵が存在しない。開けるには警備員を呼ぶしかなさそうだ。
 学芸員は扉の横のコントロールパネルを立ち上げる。
 その電気信号の、わずかな火花、それがディスプレイの裏側に充満したガスに引火した。
 大爆発が起きて、日常が終わった。


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登場人物紹介

◆ミレイ・スターセイル

◆32歳/女性

◆所属:治癒と再生者の協会


〈茜の闇〉。本作の主人公。

◆ラジャン・シンクマール

◆32歳/男性

◆所属:治癒と再生者の協会


〈墜とし得ぬ星〉。ミレイの相棒。

◆イスマリル・ダーシェルナキ

◆17歳/女性

◆所属:治癒と再生者の協会


〈呪つ星の狂照〉。旧大陸からきた特務治安員候補生の一人。

◆フィフィカ・ユンエレ

◆17歳/女性

◆所属:治癒と再生者の協会


特務治安員候補生の一人。

◆ランゼス・フーケ

◆17歳/男性

◆所属:治癒と再生者の協会


特務治安員候補生の一人。

◆ラトル・グレイ

◆17歳/男性

◆所属:治癒と再生者の協会


特務治安員候補生の一人。

◆リリファ・ホーリーバーチ

◆29歳/女性

◆所属:治癒と再生者の協会


協会の戦闘支援部隊員で、ラジャンの婚約者。

◆エリク・ラーステミエル

◆24歳/男性

◆所属:新生アースフィア党


新生アースフィア党ナイラノイラ支部の指導者。ナイラノイラ人民解放戦線の広告塔だった人物の息子。

◆エリエーン・ラーステミエル

◆17歳/女性

◆所属:新生アースフィア党


エリクの妹で、弱火の新人種。イルレーン地区の高等学校に通っている。

◆ニハザ・マーシーン

◆19歳/トランス男性

◆所属:新生アースフィア党


エリクの助手。ナイラノイラ人民解放戦線指導者ラルフ・ヴォレックの甥。

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