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文字数 289文字








朝。

陽光の温かさ。

心地よい風。

どこからか鳥のさえずり。



彼に起こされた。



「がんばったな」



目が醒めた。

いつもの

彼の穏やかな表情があった。




きちんと朝が迎えられた。

ただただ安堵。





「朝飯を食おう」



彼は釜戸の前に立って言う。



湯気ゆげ。



隣の鍋はー

味噌汁か。

この香りは

落ち着く。



やっと

息が吐ける。





起こされ目覚めた場所ー

囲炉裏端で寝ていた筈が

実際は台所の手前で。



随分と離れたところまで。



台所に頭を向けて

必死に這っていったのか。





寝ていた布団の位置。

床を見ると

真新しい傷が増えていた。



!!



刀傷?

斬りたての。



・・・!





考えてはイケナイ。

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